「五行易」占例 「肩の痛み」はどうなるのか?
右肩に違和感を感じています。
いわゆる「四十肩」というのでしょうか?
右肩を上げるに激しくはないものの鈍痛が走り、上げ下げが億劫です。
果たしてこの症状が長引くのか?それとも湯治などの施療行為で治るものなのかを立占、占断します。
立卦及び卦象
肩の障害、違和感なので「官鬼」を用神に取ります。
官鬼は寅(木)を帯びましたので、この辺り「四十肩」=神経的な障害…という情報が卦に現れています。
二爻の世爻が官鬼を帯びたので、自覚症状がある様子です。
発動しているので、自覚症状があり、肩に違和感を感じている所…
発動して父母の午(火)を化出の泄氣ですから、特別に何か治療しなくても良いだろう…と思って改めて卦を眺めてみたら、上爻にも同じ官鬼の寅が発動しています。
こちらは発動して子孫の酉(金)を化出。回頭の剋です。
上爻の爻位から「手、頭、肩」といった象意があり、どうもこちらの官鬼が「四十肩」のようです。
回頭の剋ですから占断は変わらず、ほっとけば治る…の占断は変わらないのですが、氣になるのは用神と選択した世爻の官鬼です。
右肩の違和感「四十肩」っとは別に、何か症状をかかえている。…自覚症状はありませんからなんだろう…?といぶかっておりましたところ、昼食後のひと時の午睡から目覚めた時に、少し寒氣を感じました。
暖かい装いをと重ね着しましたが、その直後に鼻がムズムズしてくしゃみが止まりません。
どうも軽度の風邪を引いたようです。
占断
いずれの官鬼も、初爻の原神の子(水)が発動して回頭の剋であるから、大事には至らない。日併する官鬼が回頭の剋の上爻は「日辰変壊」ですから回復も早い。
一方で二爻は泄氣で既に回復途上。
いずれにしても、通院や医師の診断といった治療行為を伴わなくても、自然治癒するでしょう。
古書に曰く
陽爻(—)は過去、陰爻(- -)は未来を表すと…
ここはかなり重要です。
陽爻(—)は過去と同時に「現況」を表すのです。
この卦は陽爻(—)の官鬼が発動していますから、占った時当に発病ないし、症状を感じているという表れなのです
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