見た夢は目が覚めるとたいてい忘れます。どうしても見た夢を覚えておきたい場合、「見た夢を覚えておけるように」と紙に書いて枕の下の置いておくと、目が覚めても覚えていられるようです。後枕元にメモ用紙を置いておくと、途中で目が覚めた時にメモを取っておけば思い出すヒントになります。
今回の夢は、見た相談者様がすべてを覚えていなかったのですが、断片的な情報から即興で卦を立ててみたものです。
夢の内容
夢の内容は、「クジを引く夢」で、一等がなかなか当たらない。毎日引きに行き、三日目でようやく一等を引き当てました。そしてその後、一等の商品について家族で何か話し合っている…そんな夢。この後も何かご覧になられたようですが、目が覚めた時に忘れてしまったそうです
立卦
断片的ですがここから「クジ」「3日」「家族」のキーワードを抽出し卦を立ててみました。
「クジ」は金運、楽しみ、という象意、「3日目」に一等を引いて喜んだので「兌」の象意。その後、家族で話し合っている…ということから家族の方位である八白土星の艮宮(土)で「艮」。時系列ではくじを引いて、家族で話し合う…という順番で下卦は「兌」、上卦が「艮」、組み合わせると「山沢損」という卦になります。
卦象
卦象は以下の通り
占断
夢の情報が不足しているので本卦のみの不変爻で断じてみます。
世爻は三爻「兄弟」を帯びる丑(土)。三日目にクジの一等を当てましたが、三爻が世爻で青龍（喜び、ラッキー）という状態が卦に現れています。また五爻の子(水)が「妻財」を帯び、日辰の午(火)に冲されて暗動という現象を起こしています。この爻は世爻と子丑の合の関係にあり、五爻は卦の首爻でクジの「一等」を示しています。
特徴的なのは、世爻の下に子孫を帯びる申(金)が卦身を帯びて伏神すること。相談者様、何か楽しみ、期待を抱いて結果を待っている感じです。そして世爻は「兄弟」を帯びますので、イライラしています。
…なぜか？世爻は日辰の午(火)より生を帯びますが、日辰は「父母」を帯びます。父母は文書、通信の象意です。上爻の寅(木)が応爻にあたり「官鬼」を帯びます。この爻が世爻下の卦身の申(金)と爻冲の関係にありますので、相談者様何か書類関係で申請をしてその結果を待っている。しかも、その結果が楽しみです（世爻下に子孫が伏神）。しかしその結果がなかなか来ません（上爻の「官鬼」が伏神の「子孫」と爻冲）。そのことで相談者様イライラしながら待っています。
結果
以上を相談者様に伝えたところ、某アミューズメント施設のチケットを予約してところ取れた。家族で出かけるつもりだったが、子どもが仕事で都合がつかず休みが合わなくなってしまった。キャンセルの手続きを進めたいが、コロナ禍の影響でアミューズメント施設も電話窓口業務を縮小していて、連絡がつかなくヤキモキしているとのことでした。
なるほど、卦中の官鬼両現（二爻、上爻）で忌神を帯びるのは障害が多い（子どもの休みの都合付かず、キャンセルの手続き進まず）であることと、上爻から子孫への爻冲は「子どもの仕事で休みが合わない」様子、五爻の「妻財」の暗動は、すでにチケット代を支払った（世爻「兄弟」帯類で出費、支払い）お金が、戻ってくる様子ですが、暗動なのですぐには戻らない様子を表しているのでしょう
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