富士山と八ヶ岳の背比べ

五行易占例
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富士山と八ヶ岳の背比べ

昔、富士山と八ヶ岳が、どちらが高いかでケンカをしていた。いつまでもモメているので、阿弥陀如来(あみだにょらい)が2つの山の頂上から頂上へ長い樋(とい)を渡し、真ん中に水を注いだ。すると水は富士山のほうに流れていった。水は低いほうに流れるから、八ヶ岳の勝ちだ。ところが、この結果に怒った富士山は、その樋で八ヶ岳を叩いた! それによって八ヶ岳は山頂が割れ、いまのように多くの峰に分かれましたとさ。

「富士山と八ヶ岳の背比べ」諏訪地方に伝わる民間伝承です。

一方でこの伝承には別の言い伝えがあって「ダイダラボッチ」という巨人が、八ヶ岳を富士山よりも高くしてやろうと土を盛った所、八ヶ岳が重い、重い!と不平を漏らすので、頭にきたダイダラボッチが八ヶ岳の山頂を蹴飛ばしたので今のような凸凹の山頂となったという言い伝えもあります。

八ヶ岳の麓に住んでいると、周囲の南アルプス、中央アルプスに連なる山脈の山々とは異なる稜線の美しさに目を奪われます。

画像の右側は八ヶ岳の最南端に位置する編笠山ですが、その山頂から麓に至る稜線は、富士山の裾野を彷彿とさせます。

地質学的には、編笠山より北に位置する硫黄岳,そに名の通りここに大きな火口があり紀元前に大噴火を起こして山体崩壊し今に八ヶ岳の形にいたるとされています。

硫黄岳の山頂付近の爆裂火口は、その大噴火の跡を彷彿とさせる激しく崩壊の痕跡を見る事ができます。

果たして富士山と八ヶ岳、本当はどちらが標高が高かったのか?

占的「八ヶ岳は富士山よりも標高が高かったのか?」

立卦及び卦象

本卦「山地剥」、之卦に「雷地豫」を得ました。

本卦は剥落を意味しますから、大噴火で山体崩壊し富士山よりも低くなってしまった八ヶ岳を彷彿とさせます。

之卦は卦辞に「君を建て師(軍隊)を行くに利し」とあり、伝承の富士山が八ヶ岳との背比べに負けて怒って八ヶ岳の山頂を叩き割った…というエピソードを想起させます。

用神は父母でとります

初爻と四爻に現れました。問題はどちらを富士山と取るかです。

初爻は月併しています。月建の作用の中で最も強い作用。月建の作用は現況に影響しますから、現在日本最高峰である富士山の様子。付帯朱雀は眉目秀麗,美しいの象意から、美しい形状を誇る日本を代表する山、富士山の姿が想起させられます。

二爻に官鬼が現れていますが空亡するので、富士山が旧火山である様子。

一方で四爻の父母。発動して官鬼の午(火)を化出。官鬼は噴火です。白虎を伴うので激しく噴火。

また上卦は上爻の寅(木)、四爻の戌(土)と午(火)で寅午戌(火局三合)を形成するので、三合旺支となる午(火)に力が集中、山体崩壊に至った大噴火を表します。

従って初爻を富士山、四爻を八ヶ岳とすると紀元前は八ヶ岳が富士山よりも高かった事が卦に現れています。

その標高差は初爻より四つ上で1爻を百メートルとすれば富士山よりも400メートル高い約4200メートル。あるいは戌(土)に該当する数字は5なので500メートルとして約4300メートルが推定されます。

引用の記事では、富士山と八ヶ岳の背比べので伝承を科学的に検証しています。伝説では、富士山は自分の敗北を知り、狼藉に及んだのだから、おそらく水は富士山にジャバジャバかかったのだと思われる。この事態が起こるのは、富士山の頂上から水平に伸ばした直線より、旧八ヶ岳の頂上が上にあったとき。そうなる旧八ヶ岳の標高とは4286m以上。八ヶ岳は富士山より、少なくとも510m高かったことになる! 

易の卦は、伝承を科学的に分析した結果と見事に一致しています。

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