「アダムスキー式腸活」
ネットのニュースを見ていたら、オランダの自然療法士フランク・ラポルト=アダムスキー氏の提唱する「アダムスキー式腸活」なるメソッドの記事を見つけました。
ところでこのアダムスキー氏が一躍有名になった著書がこちら。
西洋では30年以上前からすでに大ベストセラーであり、本邦での訳は西洋から既に四半世紀遅れていることとなります。
アダムスキー氏の提唱する「腸活」は、今世界で注目されているわけですが、実はこの学術は我が国の生物学者千島喜久男氏が提唱した「千島学説」が祖です。
千島氏の学説は、今からすでに100年近く前に今でいう「スタップ細胞・ips細胞」の存在と、その細胞が赤血球であることの証明を試みます。さらに、それまで造血器官は骨髄であるという生物学上の常識に異議を唱え、赤血球を含め造血器官は小腸の絨毛にあり、その赤血球こそがあらゆる細胞に変化する万能細胞であると主張しました。
その結果として腸内を健康に保つことが長寿の秘訣であるし、その腸内環境をいかに整えるか…?と言う観点から「食養」という部分での栄養学に大きな影響を及ぼした学説です
しかし一方で、この学説は当時はあまりに先駆的に過ぎ、様々な医療利権等も絡んで、黙殺された歴史がその背景にあります。今をもってこの学説を国内においては肯定的に捉える論文や論者は存在しません。
アダムスキー氏の提唱するメソッドの論拠は深く著書等を読んでいませんので認知していませんが、少なくとも今から100年近く前に提唱された「千島学説」が、同氏のメソッドに少なからぬ影響を及ぼしていることは、同氏の提唱するメソッドを見ると明らかです。
ところで、その根拠が「千島学説」にあるか否かを、枕の主題にする気は毛頭なく、本日の枕は氏の提唱するメソッドの「腸の通過が早い(ファスト)食品」と「腸の通貨が遅い(スロー)食品」の分類が、きわめて東洋的な思考であり、東洋医学の陰陽論に親近感を感じる所を指摘したい。
東洋医学の根幹である陰陽論に注目すれば、結果として易経にたどり着くわけで、古来中国の士大夫層の必読の書である四書五経に易経は含まれていても、そこに医術に関わる書は含まれていません。
医術書として最古のものは「黄帝内経」であり、これは中国の前漢時代に編纂されたものではありますが、この黄帝とは、易経繋辞下伝にも登場する伏羲、神農氏に並ぶ聖人であり、孔子も繋辞下伝第2章第5節には
神農氏没して、黄(こう)帝堯(ぎょう)舜(しゅん)氏作(おこ)る…
と孔子自ら解説しているので、この黄帝が伝えた医療知識は、すでに広く知識人層にも流布していたことがうかがえます。しかし、この「黄帝内経」が後代に至るまで四書五経に位置付けられなかったのはなぜか?
それは易経に通じていれば、病傷を未然に防ぐ、避けることができると考えるからです。結果としての傷病に至る前にそれを避け得る道があるはずなので、医術うんぬんよりも先に、その道を君子を目指す士大夫層は学ぶべきだという考えの元、「黄帝内経」は易経よりも下に準じる位置づけとなっています。
さてここで、氏の提唱するメソッドの「食べ合わせ」の問題に注目すると、「腸を通過するのが早い(ファスト)」と「腸を通過するのが遅い(スロー)」を同時に摂取することがNGの様です。
いうなれば、ファストな物を摂取すると同時にスローな物を摂取すると、長時間にわたり腸に活動を強いることになり、結果として腸が疲弊して宿便と言う滞りができる。あるいはスローな食物が腸内にある所に、ファストな食物が腸内に入ってくると、渋滞を引き起こす…これが宿便の原因だとアダムスキー氏は指摘するのです。この宿便が病気=腐敗の原因であることは、マクロビオテックの世界でも常識化されているところです。
この氏のメソッドを含むネットのニュースに注目した理由は、このファスト、スローを引用に置き換えた時、易の卦象宜しく“調和”することが最も腸にとって良いという所との矛盾です。
例えば天地否と言う卦がありますが、これは上卦の乾は上昇志向にあり、下卦の坤は下降志向で陰陽が交わらないから「否」ならば閉塞するという意味の言葉がかけられています。ここまでは理屈が通ります。
ならば同じ方向性が一致すればよいのか?と考えるとそうでもなく、上下ともに上昇志向の雷天大壮は勢いが付きすぎて暴走することを戒めますし、下降志向で一致する地水師は戦争の卦で、最悪の中最善の決断を下さなければならない難しい卦でもあります。
仮にファストを陽、スローを陰と考えた時、同時にこれを摂取することは陰陽調和で理に適っているようで、これをNGとする。ここが従来のマクロビオテック的な考え方と相反する所です。かといってスロー(陰)同士、あるいはファスト(陽)同士であるならば易的に見ても吉なのか?と言うとそうでもありません。
ここで少々メソッドを批判的に捉えると、アダムスキー氏式のメソッドは「腸の通過」という一点に注目するので、少し視野が狭く感じる。占って得た本卦の卦象のみに注目して断を下しているように感じる所です。摂取する食材にも陰陽が在り、例えば「冷え」を万病のもととするマクロビオテック的な観点からすれば、アダムスキー式は、陰陽の作用。體を冷やすのか、温めるのかという観点が不足しています。
引用した記事、うどんの食べ方のNGの例として挙げられている「カレーうどん」、あるいは野菜の中ファストに分類される「かぼちゃ」とうどんの食べ合わせがNGであれば、甲州名物「南瓜ぼうとう」の存在が否定されてしまい、一甲州人としては納得のいかないところです。(最も甲州人が毎日南瓜ぼうとうを食べているわけではありませんが…)
アダムスキー式のメソッドにケチをつけるつもりは毛頭ありませんが、日本人の悪い所に、特に海外で流行したものが国内に持ち込まれた時にありがちなのが、これを妄信してそれまで培われてきたものを無価値なものとして否定してしまう所があります。
これは明治維新の後の日本、また戦後の日本の歴史を紐解くとその日本人の気質というものが良く表れています。
マクロビオテックに限らず、それまで伝統的に食べられてきた食べ合わせ、料理がアダムスキー式に合致しないからこれはNGであるという極論がまかり通ってしまう危うさがこの国には伝統としてありますから、易を扱うものとしてはもちろん氏のメソッドも尊重しつつ、一方で従前の栄養学や様々なメソッドについても同様に尊重すべきで、最も是とするのはその両者の良い所を程よく調和させることが、易の理にも適う所と感じるものがあります。
アダムスキー式にではなく引用した記事に少々ケチをつけるのであれば、「胃腸を休ませたい」という目的でうどんを食べることを選択するのであれば、「カレーうどん」や「天ぷらうどん」を食べたいとは思わないでしょうし、うどん+フルーツの組みあわせも良くないとして、うどんとゆずをNGとしていますが、トウガラシを含め薬味程度の量が、腸にそんなに支障をきたすほど影響があるのか?という疑念は差し挟んでおきたいところ。
易学的に見ても少し偏りがある記事だなぁと一石を投じておきます。
易照の方位予報 12月9日予報
方位予報図
予報詳報
北🌤
吉方位(生門旺相) お出かけした場合の方位事象…
金運…吉。方位地支は父母を帯び九紫火星が同会します。お買い物ではお得なセールやお買い得情報を得られそう。高級品やブランド品にご縁がありそうです。ギャンブルは九紫火星が巡って勘が冴えます。一山当てて臨時収入も期待できますが、九紫火星が定位対冲で巡るので、のめり込みやすいので注意しましょう。
交際運…吉。お悩み相談に吉方位。年長者や先輩から有益な助言や助力を得やすい方位です。
仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では、上司の引き立てを得やすい方位。業務上の提案や改善策が採用されてモチベーションが上がりそうです。交渉事、課題となっていた問題や課題解決のヒントや改善策を提示、相手の信用を得そうです。勝負事、攻守にわたり冴えてキーマンとなりそうです
健康…大きく崩れませんが、頭をぶつけて怪我をすることがありそうです
北東🌤
吉方位(休門・太乙同会) お出かけした場合の方位事象…
金運…吉。方位地支は兄弟と妻財を帯び七赤金星が同会します。お買い物では、思わぬお買い得品やお得なセールに遭遇します。価格交渉も奏功しそう。ギャンブル運は、勘の冴えが良く一山当てそうな好調方位です
交際運…吉。飲食はさらに吉。特に喧嘩していたカップルは撚りを戻すのに最適。お互いの誤解も解けて、わだかまりも消えそうです
仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では、同僚の助言や協力を得やすい方位です。業務上のミスや誤りを同僚に事前に指摘されて事なきを得たり、同僚の協力で無事にトラブルを回避できそうです。交渉事、熱心なプレゼンが奏功して相手の態度が軟化したり、課題解決のプランに相手が納得して歩み寄りを見せそうです。勝負事、奇襲や作戦が奏功し、優位な状況に持ち込めそうです
健康…大きく崩れませんが、口周りや口内を怪我したりしそうです
東🌤
吉方位(開門・青龍同会) お出かけした場合の方位事象…
金運…吉。方位地支は兄弟を帯び二黒土星が同会します。お買い物は、買回り品や日用品にお買い得品が多いでしょう。交友筋の伝手でお得なサービスを受けたり、限定品を入手できる機会がありそうです。ギャンブルも好調ですが、二黒土星同会です。大金を摘んでの大勝負は避けましょう
交際運…吉。お悩み相談に吉。カップルは会話も弾んでお互いの距離がぐっと近づきそう
仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では、同僚の助力や助言が得られやすいです。継続中の案件が一区切り。努力が報われそうな好方位です。交渉事、ライバルとの競争が激化しますが、地道な交渉、説得やプレゼンが奏功。ライバルに一歩先んじそうです。勝負事、奇襲や作戦にこだわることなく正攻法で好結果を出せそうです
健康…大きく崩れませんが、すこし胃腸がお疲れ気味です。過食に注意
南東☂️
凶方位(驚門・暗剣殺同会) お出かけした場合の方位事象…
金運…凶。方位地支は妻財と子孫を帯び三碧木星が同会します。儲け話の勧誘、悪質なキャッチセールスに引っかかりやすい方位です。冷静な判断ができなくなるので注意しましょう。お買い物は勧誘や宣伝に弱い方位。勧められるがままに手を出して衝動買いの多い方位です。ギャンブルはのめりこんで引き際を誤りそうです
交際運…凶。舌禍対立の暗示有。軽率な言動をきっかけにもめ事が生じやすいです
仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では、部下の勇み足や自身のスタンドプレーでミスや重大なトラブルを引きこしそうです。交渉事、相手の歩み寄りには何か裏の事情がありそうです。安易に妥協せず、背後関係を慎重に調べるとよいでしょう。勝負事、接戦です。こちらの作戦が失敗したり、相手の作戦や奇襲に翻弄されて苦戦しそうです
健康…声を出しすぎて喉を傷めたり、呼吸器系にトラブルをかかえそう。精神的に躁鬱激しいのでヒステリーを起こしたり、パニック障害に陥ったりしそうです
南☂️
凶方位(死門旺相)お出かけした場合の方位事象…
金運…凶。方位地支は子孫を帯び九星は八白土星が同会します。貴重品の紛失や忘れ物に注意。お付き合いでの出品かさみそうです。お買い物は物欲が強くなり、見た目や宣伝、耳触りの良い宣伝に乗せられて衝動買いしそうです。ギャンブルは、初手の勝利に欲深くなって、かえって止め時を誤りそうです
交際運…凶。意見や考え方に隔たりがあってすれ違ったり、対立したりします。交友筋が金銭に関わる相談事や悩み事で頼ってきそうです。
仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では、部下の過失でクレームがついたり、後始末に追われて本業に集中できないでしょう。交渉事、相手の態度は強硬です。提示した条件に相手の反応は鈍く、さらなる譲歩を求められたり、手応えなく成果を得られなさそう。勝負事、難敵に遭遇しそうです。味方もミス多く、攻め手を欠いて苦戦しそうです。
健康…転倒やしりもちをついて手足のケガやねん挫に注意。腰痛や関節の炎症もありそうです
南西🌤
吉方位(景門旺相)お出かけした場合の方位事象…
金運…やや吉。方位地支は妻財と官鬼を帯び一白水星と同会します。お買い物は、訳アリ品、傷物市等お得なギャンブルも好調です。直感冴え一山当てて臨時収入も期待もてます。
交際運…吉。飲食を伴うと会話も弾んで楽しいひと時を過ごせそうです。お悩み解決にも吉。問題は抱え込まずに、信頼できる相手に勇氣をもって打ち明けるとよいでしょう。
仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では、抱えていたトラブルや問題が自然解決したり、周囲からの助力や協力で解決しそう。交渉事、多少の歩み寄りや妥協といった条件の提示で、成約に向けて進展がありそうな好方位です。勝負事、作戦や手段にこだわらず柔軟に対処することで勝機を得られそうです
健康…大きく崩れませんが、冷たい物の飲食が原因で体調を崩しそうです
西☔️
大凶方位(杜門旺相・日破同会) お出かけした場合の方位事象…
金運…凶。方位地支は官鬼と帯び六白金星が同会します。金銭に関わる犯罪、悪質なキャッチセールスに注意。お買い物、交友筋や店員からの勧めに乗せられて分不相応な高級品に手を出してしまいそう。ギャンブルは勘が空回り。裏目裏目に結果が出て損失膨らみそうです。
交際運…凶。相手の話に興味が持てず上の空。氣のない返事や曖昧な返答をきっかけにトラブルが生じそうです。カップルは強引なエスコートが相手の反発を買いそうです。
仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では、リーダーシップを発揮しようと張り切りますが周囲が付いてこず孤立しそうです。交渉事、熱心な説明やプレゼンに対してかえって相手が疑念を持ったり、相手事情で約束がキャンセルとなりそうです。勝負事、スタンドプレーに走って孤立したり、孤立して窮地に立たされそう
健康…頭痛やめまい、高血圧等
北西☂️
凶方位(傷門旺相・五黄殺同会) お出かけした場合の方位事象…
金運…凶。方位地支は妻財と父母を帯びる五黄殺方位です。お買い物は見た目や宣伝に騙されやすい方位です。購入前に品質チェックを怠りなく。ギャンブルに強い傷門(木)方位ですが。気ばかりが大きくなって結果を伴わない悪方位です。
交際運…凶。舌禍対立の多い凶方位です。不用意な発言でもめ事が起きたり、相手の立場に立たず自己中心的な発言や行動が周囲からの反発を招きそうです。
仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では、ケアレスミスやつまらないミスをして滞りそうです。交渉事、成果を急ぐあまり安易な妥協や譲歩を繰り返したり、誇大に表現したりしてもめ事生じやすい凶方位です。勝負事、ミスが多く自滅します
健康…不注意から頭をぶつけたり、首筋を違えそうです
凶方位への処方箋
警戒方位…南東☂️、南☂️、西☔️、北西☂️
いずれの方位も南西🌤への方位除けが可能です。南東、南方面は吉方位に移動後、現地への移動が東🌤となるように、西、北西方面は吉方位に移動後、現地への移動が北🌤となるように調整して方位除けを行いましょう。
特に西は凶意が強いので、吉刻を利用して現地に移動するとよいでしょう。
氣學・本命星日運
9日注意本命星は、一白水星、四緑木星、六白金星、七赤金星です。(お出かけの有無に関わらず凶事発生しやすい一日となります)
一白水星…本命星は坤宮(土)より剋を受けます。坤宮は日辰から剋を受けるため衰運日です。金運が低迷氣味。お付き合い上の出費が増えたり、ぼんやりして貴重品を落したり忘れたりしそうです。人間関係では頼まれごと、依頼事が多く何か多忙。心身ともに疲労感を覚えそうです。
四緑木星…本命星は中宮回座の八方ふさがり。中宮は日辰から剋を受けるので、運氣低迷の衰運日です。人間関係において苦労が絶えない一日です。自分お云いたいことが想うように人に伝わらなかったり、相手の発言を曲解してとらえてしまい、口論が発生しやすいです
六白金星…本命星は兌宮(金)に比和しますが日破が重なる為、ご注意ください。貴重品の紛失や盗難等、金銭に関わる犯罪に巻き込まれやすいです。ギャンブルはのめりこみやすいの手を出さない方位が良いでしょう。
七赤金星…本命星は艮宮(土)より生を受けますが、艮宮(土)が日辰から剋を受けます。金運面ではお付き合いでの出費がかさんだり、見栄や虚勢を張って散財しそうです。交友面では信頼していた相手から嘘をつかれたり、自身が付いた嘘でトラブルが発生しそうです。
出発吉刻
お出かけに適した吉刻は、午未刻、酉刻(大吉)です。
凶方位へのお出かけは、正午から午後2時前後の出発が適しています。
氣學・日盤及び時盤では、午刻の西に凶煞重なります。
同時刻凶煞方位へのお出かけはお控えください。
それでは9日が、皆様にとり最幸の一日となりますように!
本日もご覧いただきありがとうございます
(易照が実現したいこと) 来年の四月には、鑑定のお志事を柱として多くの方々のお悩みの解決のお手伝いができています お悩みの解決のお手伝いができ、その解決を自分の事のように喜ぶ自分がいます 鑑定と「五行易」のセミナーなどで日々忙しいものの大変充実した日々を送っています 3年以内に「五行易」ないし運命學に関する本を出版し、読んでいただいた人々の開運、幸せになるお手伝いができ、喜びの感想をたくさんいただいています
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