「五行易」占例 “グローブは見つかるのか?”
作業で使っている防寒着を洗濯しようと思い、ポケットの入れているグローブを出そうとしたところ、一つ見当たりません。どうやらどこかに落としてしまったようです。
果たしてグローブは家の中にあるのか、屋外の作業中に落としてしまったのかを立占します。
立卦及び卦象
用神はグローブ、道具なので用神を妻財としたいところですが、“手を覆うもの”ですから衣服の象意のある父母とするのが妥当でしょう。
世爻傍爻の二爻下に伏神する午(火)です。
原神が両現し初爻官鬼卯(木)、上爻官鬼寅(木)でこのうち上爻は発動しています。
初爻は日辰卯日に対し合され合起です。
五爻の忌神の妻財子(水)が発動しますが、用神は伏神するので忌神の刻は受けません、
用神は二爻勺陳の下に伏神するので、膨らみという象意より、ポケットの中に入れたグローブと言う事象を表します。
五爻は忌神を帯びますが、同時に卦身を帯びています。この五爻が用神の午(火)と子午の爻冲の関係にありますから、ポケットより出て落してしまったという情報です。
五爻は玄武を帯びますので、作業したあと着替えをする時に、あるいは防寒着のホコリを落す時に落としてしまった…と思われます。五爻は発動して兄弟に化していますので、誰かが拾ってくれたようです。
発動する五爻の子(水)と上爻の寅(木)で変則的ですが忌神→原神の接続相生となるので用神にとっては吉です。
占断
外卦にある卦身の付く五爻の発動から、家の中ではなく家の外。卦身の付く子(水)を値に取れば、家の北。手伝いに行っている作業場に方角に当たるので、そこで落した。
しかし誰かが拾って更衣室かあるいは作業場の一角に置いてある。
結果
お手伝い先の作業場を探したところ、防寒着のホコリを払った場所の隅に置かれた棚の上に、おそらく誰かが拾って置いたのでしょう、落としたグローブの一つを発見しました。
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