「五類」の配当とは?
ここでは日盤に「五類」を配当する考え方について解説いたします。
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カギとなるのは日盤の「中宮」に入る「九星」及びその「五行」です。
この日盤では中宮は九紫火星。五行は「火」です。ここから「火」を中心に相生、相剋の五行の関係を見てゆきます。
「火」を中心に見た場合、「火」を生じる「木」が「生み育ててくれる存在」で「父母」となります。一方で「水」は「自分を剋し、拘束する存在」となりますので「官鬼」となります。「土」は「火」から生じるもので「自分が生み育てる存在」ですから「子孫」、「金」は自分が剋し形を変えてしまうので「自分が支配、使役する存在」で「妻財」、「火」は「自分と並び立つ存在」で「兄弟」となります。
宮に「五類」を配当する
図は九星の定位盤です。真下の北「一白水星定位・坎宮(水)」より左回りに「八白土星定位・艮宮(土)」「三碧木星定位・震宮(木)」「四緑木星定位・巽宮(木)」「九紫火星定位・離宮(火)」「二黒土星定位・坤宮(土)」「七赤金星定位・兌宮(金)」「六白金星定位・乾宮(金)」となります。
ここで日盤に注目します。
中宮は九紫火星で五行は「火」に対し、北は一白水星定位・坎宮(水)で五行は「水」を帯びますので、この日(九紫火星中宮日)に坎宮(水)は水・剋火、「自分(火)を支配し、拘束する存在」にあたりますから「官鬼」を帯びることになります。
以下左回りに順を追って解説すると、北東は八白土星定位・艮宮(土)で、九紫火星中宮日に火・生土、「自分(火)が生み育てる存在」にあたるので「子孫」となります。
東は三碧木星定位・震宮(木)で、九紫火星中宮日に木・生火、「自分(火)を生み育ててくれる存在」にあたるので「父母」となります。
南東は四緑木星定位・巽宮(木)で、九紫火星中宮日に木・生火、「自分(火)を生み育ててくれる存在」にあたるので「父母」となります。
東南は九紫火星定位・離宮(火)で、九紫火星中宮日に「自分(火)と並び立つ存在」にあたるので「兄弟」となります。
南西は二黒土星定位・坤宮(土)で、九紫火星中宮日に火・生土、「自分(火)が生み育てる存在」にあたるので「子孫」となります。
西は七赤金星定位・兌宮(金)で、九紫火星中宮日に火・剋金、「自分(火)が支配し、使役する存在」にあたるので「妻財」となります。
西北は六白金星定位・乾宮で、九紫火星中宮日に火・剋金、「自分(火)が支配し、使役する存在」にあたるので「妻財」となります。
各宮に回座する九星に「五類」を配当すべきか?
もちろん、日盤で各宮に回座する九星に「五類」を配当することにも意義はあります。画像に挙げた日盤を例に挙げれば、坎宮(水)に回座する五黄土星は五行が「土」ですから九紫火星中宮日には「子孫」を帯びます。一方離宮(火)には四緑木星が巡るので五行は「木」ですから、九紫火星中宮日には「父母」を帯びます。
日運を類推するに、その日本命星が帯びる「五類」より事象を類推することは有益ではありますが、日盤に表記してしまうと、其の五類が宮が帯びる五類なのか、本命星が帯びる五類なのか判別しにくいので、日盤での表記は省略します。
※画像は、八白土星中宮日に、震宮(木)は木・剋土で官鬼を帯びるものの、回座九星は六白金星で中宮八白土星に対し、土・生金の関係から「子孫」を帯びます
別表にて、九星が帯びる五類を表記するように改めました(2021年9月15日追記)
12支(12地支)への「五類」の配当
日盤では宮よりも、12支の五行への「五類」の配当を重視します。「五行易」では月日からの作用、とりわけ日が帯びる地支からの作用を重く見ます。そこで日盤にもこれを充てています。日盤で宮よりも、地支の帯びる「五類」の配当を重視する理由は、12支の「相冲」「相合」という概念があるためです。これにより、宮以上に細かな事象を類推することができます。
日辰からの作用は「生・剋・合・冲」の四種類で、このうち「合・冲」日辰が帯びる「五類」にも注意します。日辰が帯びる「五類」についても、日盤の中宮の九星の五行を基準に配当します。例の画像では、中宮が九紫火星に対し日辰が亥(水)ですから「官鬼」となります。
イラストのように、地支もそれぞれ五行を帯びます。従って、日盤中宮の九星の五行をもとに、それぞれの地支の帯びる五行と照らし合わせ、各宮と同様に「五類」を配当してゆきます。
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