「夢占い⑦」
今回も、知人の夢です。
夢の内容
先日のご先祖様の「墓参り」のお話の後に観た別の夢のお話です。幼馴染と談笑しています。そんな中、同級生の男の子の友達の話題が出ます。男の子は最近「再婚」したそうです。「相手は誰?」と話が盛り上がると、その挙式の招待状と思しき封書が登場し、そこには男の子の友達の名前と連名で男性の名前が書かれていました。男の子の再婚相手は男性のようです。
そこで別の幼馴染が登場します。アクセサリーを買いに行こうと知人を誘います。友人は出かけた先でアクセサリーを試着して「似合うかな?」と知人に意見を求めます。その姿が滑稽で知人は声を上げて笑います…というところで目が覚めました。
立卦
キーワードは男の子友人の過「再婚」、そして友人と男の名前が連名で書かれた「招待状」。後から現れた「友人」と買いに行く「アクセサリー」。そして「声を上げて笑う」…このあたりでしょうか?
いつものように解読します。
「再婚」より想起されるのは結婚の卦の「雷風恒」を本卦。招待状は手紙の象意である「父母」爻に注目します。アクセアリーは「妻財」の爻、そして笑い声とともに目が覚めましたので談笑の卦「兌為沢」を之卦にとります
卦象
卦象は以下のとおりとなりました
注目する点は、世爻が帯びる官鬼と五爻の官鬼の両現。結婚の卦「雷風恒」から判断するとこの「官鬼」は夫で、世爻に対し応爻の「妻財」が空亡。つまり再婚相手は女性でなく二つある官鬼から再婚した男の子の友達の再婚相手が男性であることを示しています。後からアクセサリー買いに行こう…と知人を誘う友人は、二爻父母の下に伏神する「兄弟」の寅(木)。父母は結婚式の招待状、この爻が空亡するので伏神の「兄弟」の寅(木)が現れてきます。夢の状態が、卦に現れています。
ここから何を読み取るか?
知人は諸事情で離婚されました。ただし司法の調停中で、少し夫側の理由で長引いているようです。
世爻(=知人)が「官鬼」を帯びるのは、目下知人の抱える悩み、心情を表すのでしょう。
五爻の官鬼申(金)が別れた夫を表します。墓運にあり、司法の調停場に現れない様子を示します。(調停の不調は仕事上の多忙を理由に裁判所に現れない夫に原因があるようです)
世爻の「官鬼」酉(金)は、夢を見た丑日に生を受け、発動し変化した先が「妻財」を帯びる丑(土)に変化。これは土・生金の回頭の生という現象。さらに初爻の「妻財」の丑(土)が日辰と同じ地支を帯び、発動して「子孫」の巳(火)に変化。こちらも火・生土の回頭の生で世爻を強く生じます。
世爻を火・剋金と剋す忌神は四爻の「子孫」の午(火)。発動のない静爻で世爻と原神の回頭の生の動きは「太過」と呼ばれる現象です。
友人を表す「兄弟」の寅(木)と五爻の申(金)は寅申の支冲の関係にあります。後から現れた友人の存在は、墓運の「官鬼」の申を沖し、墓は冲開。五爻の申は酉に変化する進神で、今まで調停に現れなかった夫は次回の調停では姿を現すでしょう。そして世爻の「太過」は、急激な状況の変化を表し、次回の調停で大きく進展がみられるでしょう。(聞けば調停日は午日に設定されているそうで、忌神の午が旺じる日です。忌神が旺じ、世爻の官鬼を剋すのは、目下抱える問題の解消を示す吉兆です)
占断
夢の暗示は抱える「調停問題」で、次回の調停で大きな進展がみられる
結果
夫は調停に現れました。ただし夫側の主張は以前と変わらず、調停そのものは進展が見られなかったそうですが、知人は時間も経過し氣持ちの整理も付き解決に至らなくとも、すっきりとして区切りは付いた…と話していました。
コメント