「易経」は地図である 易照の方位予報 11月10日予報

方位予報
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「易経」は地図である

周易のお師匠の講座にて、改めて「繋辞上伝」について学びを深めています。

その中で既に読み解いた「繋辞上伝」の第4章第2節が、繋辞上伝の中でも重要な一節であることに改めて氣付かされたので、再掲します。

 

天地と相い似たり、故に違(たが)わず。知、万物に周(あまね)くして道天下を済(すく)う。故に過(あやま)たず。旁(あまね)く行きて流れず、天を楽しみ命を知る。故に憂えず。土に安んじ仁に敦(あつ)し。故に能く愛す。(繋辞上伝第4章第2節)

特に重要であると感じたのは、この節の末に「愛」の文字が見えること。

孔子が「愛」の文字を使うのは、繋辞上伝後にも先にもここだけです。

易経の解釈は人それぞれであり、また様々な解釈が可能となっています。孔子の著した「論語」をして「円珠経」と言い、誰が何処から読んでも、どのように読んでも解釈できる、3000年たっても色あせない新鮮さが維持されている所以がここにあります。

おそらく孔子自身、この論語に込めたその思いは易経に由来し、そして易経に倣ったのだと思います。だから「論語」には君子、大人が心すべき「道」を示すけれども、君子、大人は「これをしてはならない」という罰則や戒律は無く、これは易経でも同様です。

ところで、「易経を活かす」というその活用法をめぐり、「易経とは人生の指針である」という考え方と、「易経とは人生の羅針盤である」という、近似的な二つの視点があると思います。

両者は非常に似ているようで、決定的に異なるのは「運命」というものをどのようにとらえるか?です。

易経を現代語に訳し解説した名著の中に、本田濟先生の「易」(朝日選書)があります。本田先生の解釈は前者に根差し、本文をそのまま引用すると

「易の示すところは天の法則であり、人の運命である。易は天の法則を楽しみおのが運命を知ることを教える。天の法則が人に在っては運命となるので楽天と知命は別のことではない。運命を知って、それがいかなるものでも喜んで受容すること、それが同時に天を楽しむことである」

この考え方は前者「 易経とは人生の指針である=運命とは受容するもの」という考え方であると思います。

ここは運命學を生業とするものからすると痛烈に批判したいところです。

老子の世界観に立てば天地に慈悲はないし、例え思いもよらない天災に巻き込まれ命を落とすようなことがあっても、それが「運命」と甘んじて受け止める。これはこれで諦観としてはよいでしょう。

しかしこれで本当に「易経を活かしている」と言えるのか?甚だ疑問です。これが運命だから…と易経の結果をそのまま無条件で受け入れることが運命で、それが天の法則として無条件に受容するのは我慢ならない。

ならばなぜ、何のために伏羲が、神農が、堯、舜、禹王が、湯王や文王が易経を紡ぎ後世に傳えたのか?

例えば易で占いを立てて「吉」を得ては喜び、「凶」を得ては憂うことに終始し、そこで行動が停まってしまっては易経を活かしたとは言えないし、これが運命だと無条件で受容してしまっては、何の進歩もありません。

易経の摂理を熟慮黙考の上に理解した孔子が、論語において「たとえ理解されなくてもそれが運命だとあきらめよ」のようなことを述べ伝えたのであったなら、後世において儒教は否定され、批判されもっと違った物に変わって伝わっているはずです。

孔子は繋辞上伝第4章のこの節において唯一使用する「愛」の文字。ここには至善、至高の宇宙識が込められています。ただし「愛」と一口に言っても様々な種類があります。

・エロス(情欲的な愛)
・フィリア(深い友情)
・ルダス(遊びとゲームの愛)
・アガペー(無償の愛)
・プラグマ(永続的な愛)
・フィラウティア(自己愛)
・ストルゲー(家族愛)
・マニア(偏執的な愛)

ギリシャ哲学においても「愛」8つに分類され、中には偏執的な愛も含まれる。

孔子もまた、繋辞上伝を紡ぐにあたり言葉について吟味に吟味を重ねています。もちろん伝えたい概念として、この「愛」が目標にあるのですが、これを説明するに言葉を重ねてはいかにも陳腐であり、説得力を欠く。

それよりも「愛」に至る前の段階、中には偏執的な愛もあるわけですから、その愛を正しく理解し愛し愛される存在、すなわち「聖人」という存在に至る過程に焦点を当てる。

それが孔子の唱えた「仁」であります。

だからこの繋辞上伝のこの節「 仁に敦(あつ)し。故に能く愛す。 」と、愛の前に仁が置かれています。さらに続けて第5章第2節で「仁者」を定義する。仁を極めた時、その人物は「聖人」の域に達すると孔子は定義します。

それでは「仁を極める」とはどういうことか?

これが繋辞上伝第4章第2節の中枢を成す解釈であり、孔子が理解した「易経を活かす」という究極的な目標でもあります。

「 土に安んじ仁に敦(あつ)し。 故に能く愛す。 」を意訳すれば「自立したものは他者を慮ることができる。そうして他者に寄り添い、慮ることができる仁者はいつしか衆人から尊敬され、敬愛されるようになる。ゆえにこれが“愛する”ということなのだ」です。

それでは「土に安んじ=自立」とはどのように成すべきか?

ここで「運命」の解釈が重要となってくるのです。

「これが運命」と無条件の受容では、とても誰かに思いを致し、顧みる余裕は感じられません。そうではなく自身の運命…運命とは“命を運ぶ”という能動的行為そのものであり、これが達成できて初めて「自立」と言える。

易経はいうなれば「地図」であります。これは3次元的には自身の空間軸での立ち位置を知り、4次元的には自身の時間軸の中での立ち位置を知る手掛かりとなります。手がかりもないまま、未来の見通せない現実の暗闇を手探りで進むより、易経という地図を手掛かりにすれば、より進むべき道を正確に見出すことができる。ここで初めて「余裕」が生じる。この余裕を以て初めて、周囲を見回した時、困窮する同胞に手を差し伸べることができる。

この差しのべるべき対象が無限に広がり、衆人を愛し、結果またその衆人から敬愛されるべき存在に自身が昇華した時、初めてその人は「聖人」なのであり、孔子がその聖人の行為そのものを「愛」と表現する由来なのです。

易経の中にはその本質は「愛」であることが幾重にも込められているし、それに氣付き、その「愛」に基づいた行動を促すのが易経の役目であるならば、まず自らが己の立ち位置を知り、その上で自らの命を積極的により良い方向に運んでいかなければなりません。それが易経の存在意義であり、運命學の目的なのですから。

初めての方は“方位予報”閲覧前にご確認ください
サイトでご紹介する日盤の利用法、判断法を解説します。

易照の方位予報 11月10日予報

方位予報図

予報詳報

北🌤

吉方位(生門旺相)お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。方位地支は妻財を帯びるのでまずまずな方位です。ギャ方位地支は空亡するので、大金をかけての一攫千金は不可。お買い物はお買い得品多い方位ですが、目移りによる衝動買いに注意。

交際運…吉。飲食はさらに吉。他愛もない話から、相談事に至るまで有意義な時間を過ごせるでしょう。カップルはお互いの信頼感が深まる好方位です。

仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では、日ごろの努力を評価されそうです。課題やネックとなっていた懸案事項が解消され、一区切りつきそうです。交渉事、こちらのプレゼンの条件に、相手は好反応を示し歩み寄りが見られそうです。方位地支空亡で、成約に向けて多少の妥協や譲歩が必要となりそうです。勝負事、事前に立てた作戦にこだわることなく、相手の対応に応じて臨機報片に対応することで主導権を握ることができそうです。

健康…大きく崩れることはありませんが。暴飲暴食に注意。

北東☂️

凶方位(傷門・暗剣殺同会) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。方位地支は兄弟と官鬼が同会するので交友筋からの金銭に関わる勧誘に警戒しましょう。貴重品の盗難や紛失に注意。ギャンブルに強い傷門ですが、回数を重ねるとのめりこんで掛け金も大きくなりがちです。引き際を決めてから臨むとよいでしょう。お買い物は理性より物欲が先行して、よく確認しないままに二流品や不良品を衝動買いしてしまいそうです。

交際運…凶。意見や会話がかみ合わず、すれ違うことが多いでしょう。お互いに相手の言葉に疑念を抱いたり、誤解して対立する場面がありそうです。

仕事、交渉、勝負運…凶。同僚から難問題を持ち込まれたり、トラブルに巻き込まれたりして、本業に手中出来ません。交渉事、ライバルの干渉や条件の提示に相手が翻意しそう。条件に隔たり大きくまとまりません。勝負事、難敵遭遇。攻め手を欠いて苦戦するでしょう。。

健康…ぼんやりして転倒したり、しりもちをついて手足を怪我しそうです。

東☂️

凶方位(杜門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。方位地支官鬼が巡るので、貴重品の盗難にご注意ください。お買い物では、悪質なキャッチセールスに注意。進められるがままに、不要な物を購入するなど不本意なお買い物を強いられそうです。ギャンブルは勘が鈍って裏目裏目に働き負けを重ねそう。

交際運…凶。相手の話を聞いていなかったり、氣の無い返事から相手の不信を買ってトラブル生じやすいです。心にもない言葉で相手を傷つけたり、考えるより先に言葉が飛び出してトラブルに達天子そうです。

仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では、集中力を欠いて空回り。ミスも多く諸事滞りそうです。交渉事、相手の煮え切らない態度に苛立ちを覚える場面がありそうです。但し、相手の歩み寄りには何か裏がありそうで、拙速な結論を出すには少々危険。勝負事、集中力を欠き攻守とも精彩を欠きます。苦戦するでしょう

健康…精神的に不安定です。ヒステリー、精神躁鬱激しい、パニック障害など

南東☁

吉凶半々方位(景門旺相・日破同会) お出かけした場合の方位事象…

金運…やや凶。方位地支は辰が兄弟を帯び、お付き合いの出費が増えそうです。お買い物は勧誘やキャッチコピーに心を動かされ衝動買いが多いでしょう。ギャンブル運小金を稼ぐ者のかえって欲をかいて深みにはまりそうです。手を出さない方が無難です。

交際運…吉凶半々。コミュニケ―ショントラブルに注意。通信障害や、メールのフラ津、誤送信。SNSの発信に相手の反応が無くイライラする場面がありそうです。

仕事、交渉、勝負運…吉凶半々。仕事では、上司や同僚と意見が食い違って対立する場面がありそうです。交渉事、勢いに任せてのリップサービスに要注意。後々大問題となりそうです。勝負事、奇襲や作戦が相手に看破され立場が逆転しそうです。

健康…ストレスを抱えやすく、暴飲暴食に走りやすいです

南☂️

凶方位(死門旺相)お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。九星は三碧木星が巡り、気分も財布のひももゆるみがち。お買い物、見た目が派手な高級品、ブランド品に心が動き、気が付くと分不相応な高級品に手を出してしまいそう。ギャンブルは回数を重ねるとのめりこんで、掛け金も大きくなるでしょう。

交際運…凶。舌禍対立の暗示。お互いに言葉が過ぎて、過剰に反応してしまいそうです。カップルは特に凶。

仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では過失により上司から叱責を受けたり、意見や方向性をめぐって上司や先輩と対立しそうです。交渉事、交渉の場で調子に乗って余計なことを口にした離、提案してしまいそう。勝負事、攻め急いで決め手を欠いたり、相手の奇襲や作戦に翻弄されて、チームワークが乱れそうです。

南西☂️

凶方位(驚門旺相・五黄殺同会) お出かけした場合の方位事象…

金運…凶。方位地支は未が兄弟、申は子孫を帯びて日辰から生を受けます。交友筋からの耳触りの良い儲け話や投資への勧誘に要注意。お買い物は、耳触りの良い宣伝文句につられ衝動買いしそうな方位。価格を確認せず購入して、予想外の請求に驚くこともありそうです。ギャンブルは勝ったり負けたりですが、回数を重ねると負けが先行します。引き際を見極めましょう。

交際運…凶。信頼していた相手に嘘をつかれたり、裏切られる場面がありそうです。特に金銭に関わる話は、話半分に聞かないと危険です。

仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では、部下や同僚の過失の後始末に追われたり、見通しが甘く予想外の事態が続出して、対応に追われそうです。交渉事、書類や契約内容の見落としがありそうです。よく確認しましょう。勝負事、攻守ともに単調で相手に看破されます。隙をつかれて苦戦しそうです。

健康…消化不良、胃もたれ、発熱を伴う腹痛や胃炎

西☀

大吉方位(開門旺相・太乙同会) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。方位地支は子孫を帯び日辰から生を受けます。ギャンブル運が好調です。想わぬ大穴を引き当て、臨時収入も期待できます。お買い物は価格交渉が奏功したり、お店から思わぬサービスを受けてお得な氣分を味わえそうです。

交際運…吉。飲食を伴うとさらに吉。お悩みや問題ごとの相談に吉。相談相手から良いアイデアや、具体的な助言助力を得られそうです。

仕事、交渉、勝負運…吉。部下の好アシストや活躍で、大きな成果を上げられそうな好方位です。交渉事、熱心な篤実で誠意ある説明や説得が相手の心を動かして、成約に向けて動き出しそうです。勝負事、相手の奇襲や作戦を事前に察知、逆手にとって主導権を握ることができそうです。

健康…大きく崩れることはありません。

北西☀

大吉方位(休門旺相) お出かけした場合の方位事象…

金運…吉。方位地支は戌が兄弟を帯びて日併します。九星は九紫火星が巡り、お買い物では、少し背伸びをしてワンランク上の高級品にお買い得品や、お得なセールに出逢えそう。ギャンブルは思わぬ幸運で一山当てますが、欲に火が付くとやめられなくなります。掛け金はほどほどに楽しみましょう。

交際運…吉。飲食は特に吉。会話も弾み関係が深まります。カップルも吉で会話もかみ合い楽しいひと時を過ごせるますが、夏を帯びやすくあらぬ関係発展しないよう自制しましょう。

仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では、同僚の協力、好アシストを得て成果を上げられたり、仕事上の良いアイデアが浮かびはかどりそうです。交渉事、提案や条件が相手の琴線に触れて、歩み寄りを得られそう。成約に向けて大きく前進しそうです。勝負事、奇襲や作戦で相手のミスを誘いチャンス到来。

健康…大きく崩れませんが、過食の暗示があります

凶方位への処方箋

警戒方位…北東☂️、東☂️、南☂️、南西☂️

吉方位が北西方位に集中し、効果的な方位除けが難しい一日となります。いずれの凶方位にも、北西☀、西☀の吉方位を利用して、吉運氣を取り入れてから吉刻を利用して移動するか、吉刻を利用して現地入り後、滞在時間は短めに切り上げて、吉方位で運氣の回復を図るとよいでしょう。

当サイトの方位による運氣作用への考え方
当サイト主の考える、吉運氣と凶運氣の作用とその対策について、記事後半で具体的な「方位除け」方法を解説しています。

氣學・本命星日運

10日注意本命星は、二黒土星、七赤金星です。(お出かけの有無に関わらず驚事発生しやすい一日となります)

二黒土星…本命星は艮宮(土)に定位対冲で臨み暗剣殺をかかえます。日辰に比和するので大きく運氣は低迷しませんが、注意日です。周囲から頼まれごと依頼事が多く断れずに心労を重ねたり、金銭面では思わぬ出費やお付き合いでの出費を強いられる場面がありそうです。

七赤金星…本命星は巽宮(木)を剋します。日破が重なるので注意日となります。注意散漫でケガをしたり、事故を起こしたりしそうです。体調面も低迷気味ですので、羽目を外したり無理をしないようにしましょう。

九星氣學 傾斜宮早見表
九星氣學におけるご自身の潜在意識、内面的性格を推断する『傾斜宮』を割り出す早見表です
氣學九星本命星早見表
誕生年の本命星はこちらよりご確認ください。
「六親五類」とは
「六親五類」とは、四柱推命に由来する考え方で、自分を中心に自身に大きく影響を及ぼすであろう近しい肉親を差します。ここではこの六進五類について「五行易」での象意を解説します
九星及び定位宮の主だった象意
各九星及び定位の宮が司る主だった象意について解説します
日盤より運氣を推断する法
日盤を使った運氣及び発生する事象の推断法を解説します

 

出発吉刻

お出かけに適した吉刻は、辰巳刻(巳刻大吉)、酉刻、戌刻です。

凶方位へのお出かけは午前中が適しています。

氣學・日盤及び時盤では、辰刻の北東と南西、酉刻の南東、戌刻の南東に凶煞重なります。

同時刻凶煞方位へのお出かけはお控えください。

 

 

 

それでは10日が、皆様にとり最幸の一日となりますように!

本日もご覧いただきありがとうございます

(易照が実現したいこと) 
来年の四月には、鑑定のお志事を柱として多くの方々のお悩みの解決のお手伝いができています 
お悩みの解決のお手伝いができ、その解決を自分の事のように喜ぶ自分がいます 
鑑定と「五行易」のセミナーなどで日々忙しいものの大変充実した日々を送っています 
3年以内に「五行易」ないし運命學に関する本を出版し、読んでいただいた人々の開運、幸せになるお手伝いができ、喜びの感想をたくさんいただいています
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