占的「ハマスの軍事侵攻は完璧な奇襲であったのか?」
立卦及び卦象
本卦「天風姤」、之卦「火風鼎」を得ました。
本卦は思わぬ遭遇ですから、ハマスの奇襲攻撃に狼狽するイスラエル当局の様子。
之卦の火風鼎は改めるの意味がありこの紛争と混乱を奇貨に挙国一致を演出、また司法制度の改革を進めてしまおうという政治的思惑を想起させます。また鼎は鍋であり、中東の火薬庫であるパレスチナ問題が周辺国に拡大、中東全体が紛争の坩堝と化す悲劇が想像されます。
用神は首相の爻位である五爻でとり、紛争の星官鬼の関係を見ていきます。
「五行易」の示す答えは実に明快です。占的は「ハマスの軍事行動は完璧な奇襲であったのか?」…つまりネタニヤフ首相は全く知らなかったのか?という問いに対し、用神となる五爻の身が発動する独発の卦を得ました。
五爻は兄弟で官鬼から剋を受ける五類を帯びたので、表面上はハマスの奇襲を受けうろたえる様子です。
一方で形は申が未(土)を化出する回頭の生。つまりハマスの卑劣な軍事行動には屈しない…と言う強いリーダー像を演出します。
しかし化出の未(土)はハマスの軍事行動である午(火)と合。ここから首相は事前にハマスの動きを察知していたと推断できます。
なにより五爻は月建から生を受けます。土行は五類で父母。父母には情報の象意が有ります。
もし月建から悪い作用を受けていれば首相は情報を得ていないことにありますが、生を受けるということは事事前に情報を得ていた…と言うことを易の卦は物語ります。
何より独発の卦はそこに占的の答えが集約されますから、半ば首相作のシナリオを自ら演じる自作自演の様相を易の卦は表しています。
主流メディアは、IDFのスポークスパーソンが完全な真実を語ることを禁じていることを認めているようで、透明性の欠如を強調しています。イベント開始から12時間後のイスラエル時間午後6時、IDFのスポークスパーソンから最初の正式な発表を受けました https://www.timesofisrael.com/liveblog-october-7-2023/
一年前、ガザでそのような出来事に備えるための軍事作戦があり、この種のシナリオのための訓練が進行中です。これはイスラエルの諜報機関について深刻な疑問を提起します。
2年前、テロリストの侵入を警告するための、センサーを備えた地下障壁の配備に成功しました。イスラエルは最も先進的でハイテクな軍隊の1つを持っていますが、なぜ国境とフェンスの破壊に対する反応がゼロだったのですか?
私は25年前にIDFの諜報部隊に勤務していました。イスラエルが何が来るのかを知らなかったはずはありません。
要約すると、「一年前にイスラエル軍はガザ地区からのテロリスト侵入を想定した訓練が成されていた。」
「ハマスの軍事作戦実行時にはなぜか国境に警備部隊が配置されていなかった」
「ガザ地区の境には、敵の侵入を防ぐ目的で、センサーのついたフェンスが張り巡らされているにもかかわらず、ハマスの侵入にアラートは発せられなかった。イスラエルの技術は世界最高峰にも関わらず、ハマスの奇襲に翻弄されたとは到底考えられない」
但し五爻は日辰の寅(木)から冲を受け冲散します。
イスラエルの断固たる報復、軍事行動により一時的に”強いリーダー”を同首相は演じますが、事態は思うように進まない。
ハマスの動きを察知できなかった責任を追及されたり、あるいはシナリオにほころびが生じ、国民に多数の犠牲が出た責任問題を追及されてかえって窮地に立たされるのではないでしょうか?
二爻の子孫は国民と見たれば、日辰から合起しているので紛争終結後、国民の間に同首相に対する疑惑の目、司法制度改革に対する反発が再燃が想起される得卦です。
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