五行易占例 「お出かけは出来るのか?」
講座の受講生のお一人が、2月初旬に某テーマパークにお出かけする予定があり、その吉凶を断じました。
得卦
断法は周易でありますが本卦に「沢風大過」、之卦に「水雷屯」を得ました。
大過は棟撓む。(沢風大過 卦辞)
本卦の沢風大過は強風で家の屋台骨が激しく軋んでいる様子です。イメージ的には変異株が流行、感染者が増えている様子です。之卦の「水雷屯」は、植物の芽が出そうで出ない生みの苦しみを表す卦です。
「沢風大過」は下卦が巽、これをご自身とすると巽は迷い…と言う象意があるので、行けるか行けないか?不安や迷いを抱いている様子。上卦は兌で喜びと言う象意から、行けると良いな?行きたいという期待感でしょう。
一方で水雷屯は下卦が震で騒動と言う象意、変異株の感染が拡大しているという様子を表します。上卦の坎は障害、険難と読めば、その結果期間限定で閉園や休園といった事象が読み解けます。
周易的には、ご本人に意思に関わりのないところで問題が生じて、延期ないし断念せざるを得ない様に感じる所でしょう。
五行易による読解
断方法が周易とはいえ、中筮法で立てられていますので、五行易でこの卦を読解して見ましょう。
出行占ですから応爻が用神となります。
世爻は父母を帯び、子孫の午を伏蔵します。
これは受講生の方が、お孫さんを連れてテーマパークにお出かけする予定を立てたことを表します。応爻に青龍が付いているので娯楽の象意があります。
世爻は回頭の生ですから、お孫様も含めて楽しみにしているイベントの陽です。
また世爻は二爻下の兄弟の寅(木)と合の関係にあるので、おそらくテーマパークにお出かけしながら、その他の場所に茂立ち寄る小旅行を考えているようです。
世爻が仇神を帯びたのは、目下感染症の新型変異株の拡大が心配なところ、その心情の表れです。
世爻の傍爻であるごこうと三爻に官鬼が現れ感染症の拡大を示します。
足下三爻は発動しています。これはテーマパークがある都心の状況です。発動は感染拡大を示します。
内卦は三爻とも発動しますが、変化する先が全て本爻と合の関係に当たる爻の合住です。
したがって、蔓延防止策だけでは不十分で、再び緊急事態宣言等の対策が取られ、目的としていたテーマパークも行政の指導に従い営業を自粛ないし、営業時間の短縮や、入場制限等の対策を行い、予定の変更を余儀なくされそうです。
占断
大都市を中心に、感染症の拡大に歯止めがかからず、行政によるさらなる追加対策が取られる。結果としてテーマパークも行政の要請に従って臨時休園等の措置をとり、予定は延期か中止を余儀なくされる…と断じます。
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