五行易占例 「腰痛は悪化するか?」
朝、屋外での作業中に腰に負荷をかけてしまい、鈍い痛みが走りました。
動かせないような重度の腰痛ではありませんが、動かすと鈍い痛みが走ります。
寒さが急に厳しくなってきましたので、からだが強張りがちなので、悪化が心配です。
果たして腰痛は悪化するのか?それとも経過観察で回復するのか?
立卦及び卦象
腰痛ですから用神は病氣や災厄の星である「官鬼」を用神とします。
五爻の申(金)で、日辰から剋を受け空亡しています。
一方で原神は三爻、上爻に両現して日辰から生を受ける旺相爻ですから、楽観視はできません。
但し世爻が忌神を帯び、日併と強力です。
二爻の寅(木)の仇神の発動があり、原神を潰すので、大事には至らなさそうです。
事象
「五行易」の場合、事象が卦に反映されているか?ここが得た卦が果たして有効な卦であるのか?それとも占的が絞り込めていなかったり、立占時に迷いが生じて正しく吉凶判断が下せない「不応卦」であるか?ここが見極めのポイントです。
世爻が帯びる六獣に注目します。世爻は「勺陳」を帯びます。勺陳は田野、森林の象意があり、屋外の作業は林間の枯葉の片づけでしたから、その作業中に不用意(=子孫)に腰に負荷をかけてしまった行動を表します。
二爻の兄弟が発動して用神の官鬼を爻冲します。二爻の位置は人体で表すと腰の位置で、兄弟よりストレス、腰痛で行動に支障をきたし、ストレスを抱えている様子を表します。
原神は用神の原因を示し、裏卦身となる卯(木)と上爻は爻合の関係にありますから、上卦、上爻の原神で「屋外の作業中」という情報を表します。
初爻の子(水)は父母で目下の悩み。用神が申であり、子は「申子辰」の水局の旺の地であり、目下腰痛が悪化しないかどうか悩める自身の心境を表します。
占断
用神は日辰の剋を受け静爻で空亡します。原神は旺相ですが静爻であり、悪化することは無いでしょう。忌神の五行は火であり、今夜は患部を冷やさず温める。
悩める初爻の父母は冲散しますので、明日、入念にストレッチ等患部をほぐせば回復するでしょう。
申子辰の墓に当たる辰、卦中の辰は静爻ですから之を冲する戌日には正常な状態に戻っているでしょう。
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