値と合と冲と生の関係を見る
少し特殊な占例です。
占的「某所での鑑定相談に訪れるご相談者様は現れるか?」
立卦及び卦象
本卦「沢火革」之卦に「山地剝」を得ました。 用神はご相談者様で「妻財」で取ります
三爻の亥(水)の下に伏神しています。
飛神は亥(水)で日辰に比和するので伏神は半ば圧重して提抜は難しい状態です。
但し日辰の子日に冲を受けるので、弱含みですが可能性があります。
原神に卦身が付きました。発動しているので用神を生じます。
卦身を用神の分身と見ると、日辰の生を受けて旺相の爻ですから現れそうです。
世爻は発動して戌(土)の変化しているので、戌(土)に値を取ります。これは、発動する卯(木)を合する関係にあるからです。
従って、戌刻(20時)頃にご相談者様が現れそうです。
結果
果たして20時にご相談者様は現れましたが、別の鑑定士のところに行ってしまいました。
卦中を見ます。世爻と同じ兄弟の亥(水)が三爻に現れ発動しています。
化爻は卯(木)ですから、私のところではなく別の鑑定士の元を訪れる様子です。
「五行易」において化爻の作用は変化元の本爻のみに作用すると考えるのが定説でありますが、本爻と化爻の生剋合冲の“情”は存在すると考えます。
従ってこの場合、卦身の卯(木)は世爻の化爻、戌との合より三爻の化爻の値を重視するのです。
弱冠仮説の部分はありますが、この“情”の作用は「値➤合➤冲➤生➤剋」の順で作用すると考えています。
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