氣學のお師匠がみた夢を分析します
夢の内容
友人のお引越しのお手伝いをしています。昔話に花が咲き、引っ越しという作業の中も、和やかに時間が過ぎていきました。
一転、今度は秘書として勤め先であった職場の事務所の移転です。職場は東京(都心ではなく少し離れた郊外)
どちらもそれぞれの部屋の中が空っぽになるぐらい要不要の物がはっきりと分別され、すっきりと片付いていたようです。
卦象
お話をお聞きしているときに、引っ越しのさなかに友人と談笑しながらの作業、そして二回引っ越しという作業を繰り返しているので、上卦、下卦同じの八純卦であろうと想像しました。
引っ越しであれば「斉(ととの)う」の象意のある巽を採用し「巽為風」とも解釈できますが、友人との談笑。和気あいあいの雰囲気は、和悦の兌が適当で、「兌為沢」を選択します。
之卦は空っぽになった部屋で、物事が一度清算される「風水渙」が適当と思われます。
その他注目キーワードは、「東京近郊の職場(事務所)」「秘書」「空っぽになった部屋」「要不要の分別」…と言ったところです。
卦象を見ると、世爻は上爻にあり、これは爻位から五爻を都心とすると近郊の職場という情報です。世爻は父母を帯び発動しているので、「父母=家屋」より発動は引っ越しであると類推できます。順序は前後しますが三爻にも父母の丑(土)が出現し、これは日辰から冲を受けて暗動します。応爻ですから友人宅とも解釈でき、暗動は主体的ではなくその手伝いという位置関係です。
日辰である未が「父母」を帯び世爻と日併しますので、「父母」より文書という象意から秘書という職業の意味を強めます。三爻に朱雀が付き、おしゃべりという象意から引っ越しのさなかに昔話に花を咲かせる、一方で友人は女性ですから、朱雀の象とここでも合致します。
部屋が空っぽですが、特に友人の部屋がきれいに片付いた様を特にお話されていましたので、この辺りが五爻の「兄弟」の空亡として表れていると思われます。
分別、片づけは物爻である妻財が墓運で、それぞれ収納する場所に整理収納できたという意味を強めます。
占断
世爻が父母を帯び回頭の剋です。日併の爻が発動して本卦を剋す回頭剋は「日辰変壊」で良くありませんが、父母は悩みと取り回頭の剋の日辰変壊は、その悩み「ほどなく解消」と判断しました。
お師匠に、最近抱えてきたお悩みや課題に解決策が見つかった…そんな心境なのではありませんか?とお聞きしたら、「?」とピンとこない様子。
少しお話を詳しくお聞きしたら、PCの具合なのかプリンターが突然故障してプリントアウトできないとのことです。
なるほど、それは「父母=PC」で、プリンターは「妻財」。卦中を確認すればプリンターを表す卯(木)が墓運ですから調子が悪い。
師匠曰く
「息子が詳しいので、帰ってきたら聞いてみる」
とのこと。卦中「子孫」の亥(水)卦身を帯びが発動していますので、確かにご子息が復旧の力となりそうです。
「そのことだったんですね」
…とその場はいったんお開きとなりました
結果
後日別の講座で師匠より後日談をお聞きしました。
曰く
「最近、実現したい目標に向けて、特に金銭といった面で少々焦り気味であった」…と
しかし
「引っ越しの夢は、そういった心のモヤモヤをキレイに片付けるということに氣付き、夢をきっかけに捉え方が変化し悩みが解消した」
…とのことです
なるほど、最初の見立て、世爻が帯びる父母の回頭の剋は悩みの解消ということで誤りではなかったということと、世爻が上爻に付き、お師匠のお悩みが深い内容であったということを裏付けます。
上卦は世爻を含む未(土)、亥(水)、卯(木)で木局三合を形成し、旺の妻財の卯(木)が強められますので、目下のお悩みが金銭に関わることであったという象意を強めます。
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