徐福と易経
不老長寿の仙薬を求め来日したといわれる”徐福”
ところで一つの仮説が浮かび上がりました。
徐福とその一行の末裔が、古代日本の政治や文化に深い影響を及ぼした”秦氏”だとしたら、易経もまた徐福とともにもたらされたのではないか?という仮説です。
『日本書紀』で応神天皇14年(283年)に百済より百二十県の人を率いて帰化したと記される弓月君を秦氏の祖とする。平安時代初期の815年に編纂された『新撰姓氏録』によれば「秦氏は、秦の始皇帝の末裔」という意味の記載があるが、その真実性には疑問が呈せられており、その出自は明らかではなく、これは秦氏自らが、権威を高めるために、王朝の名を借りたというのが定説になっている。「弓月」の朝鮮語の音訓と訓読み(クンダル)が「百済」の和訓である「くだら」とほぼ同音であることから百済の系統とする説などがある。
Wikipedia
Wikipediaの記載には、「秦氏」の秦は始皇帝の創始した国号の秦が由来という説が紹介されています。これは定説としては否定されているようですが、一方で『日本書紀』に記される朝鮮半島の百済国から帰化した「弓月君」がそれであるという説も、それが正しいということは証明されていません。
なぜならば『日本書紀』自体が大化の改新後に政治の実権を握っていた藤原氏による捏造文書…という説があるからです。
古代日本を知る上で重要な手がかりとなる日本書紀。
しかし、日本書紀のような歴史書というのは基本的に作者やその本のテーマとなる人物を過剰に英雄視したり、逆に敵であった人を徹底的に貶したりしている可能性があるため一律的に信用していいのかは断言できないのが事実なんです。
日本書紀の場合だと、中心的な編纂者に藤原不比等がいました。
しかし、藤原不比等は中臣鎌足の息子であり大宝律令の制定など天皇中心の国家を建設していたこともあり、天皇よりも権力を持っていた豪族たちが言ってしまえば都合が悪い存在だったのです。
特に、古代日本は蘇我氏が強い権力を持っており、一時期は天皇よりもはるかに凌ぐ強大な権威を持っていました。
そのため、不比等は蘇我氏の功績をなくして、その代わりにその功績を天皇や皇子などがやった風に書き換えたという説があるのです。
また日本書紀で徹底的に敵視された「蘇我氏」も、渡来人を祖とする説が有力視されています。
飛鳥地域は5世紀頃、ヤマト政権の中心地ではなかったが、全羅道地域から盛んに人々が渡ってきたことが浮かび上がった。坂さんは「5~6世紀に密接な関係があった百済と倭国をつなぐ役割を果たしたのが、全羅道を拠点にした交易集団。そのなかで、飛鳥に移り住んだのがのちの蘇我氏になった」と推測する。
産経WEST
「秦氏」は、宮中直属の仙術集団である「陰陽師」の中枢を担ったといわれています。
陰陽道の根底にある思想が、古代中国で成立した「太一陰陽五行思想」です。これは、「陰陽論」と「五行説」とを組み合わせて、宇宙から人の運命にいたる全ての現象を説明しようとする理論です。
「陰陽論」と「五行説」は、それぞれが別に成立したものですが、中国戦国時代の思想家 鄒衍(すうえん)が、この二つを融合させました。これは中国のあらゆる思想・哲学に影響を与え、日本の陰陽道の基礎理論となりました。
また、古代中国神話に登場する神である伏羲が書いたとされる東洋最古の書物「易経」より、太一(太極)は、宇宙の根源とされています。
日本書紀によると、「太一陰陽五行思想」が初めて正式に日本に伝来したのは、継体天皇7年癸巳(513年) の7月に百済の五経博士の渡来とともに入ってきたとされています。
土御門編纂所
陰陽五行の思想が正式に日本に伝来したのは4世紀と日本書紀に記されていますが、陰陽五行の思想の根底には「易経」が有ります。
この易経の思想はすでに日本にもたらされていたのではないか?
というのは、徐福の職業である「方士」とは仙術を究め、仙人となることを目指した術師集団の総称であり、道教の成立とともに道士とも呼ばれるようになります。そして道教の始祖は「老子」にさかのぼります。
方士(ほうし)とは、紀元前3世紀から西暦5世紀にかけての中国において、瞑想、占い、気功、錬丹術、静坐などの方術によって不老長寿、尸解(中国語版)(羽化)を成し遂げようとした修行者である。神仙を目指した神仙方士のほか政府に仕官する方士もいたが、道教の成立と共に道士と呼ばれるようになった。
Wikipedia
そして老子は易経のエッセンスを道徳経という書物にまとめ、易経に輔訳した孔子とは別の方向から易経をナビゲートします。
従って、その老子の流れをくむ方士の徐福が、「易経」を携えて渡日を図ったことは想像するに難くありません。
はたして徐福は日本に易経をもたらしたのか?
占的「徐福は易経を日本にもたらしたのか?」
本卦「山風蠱」、之卦に「火風鼎」を得ました。
本卦は改革を表す卦、徐福一行が来日し日本の政治文化などに大きな変革を促す結果となった様子でしょうか?
之卦も穏やかな変革を表す卦で、革命のようなドラスティックな変化ではなく、徐々にその変化の波が各地に浸透していった様子がうかがえます。
用神は父母で取ります。
二爻と五爻に現れました。
応爻を中国とすれば、世爻に現れた官鬼は職業とすれば方士・徐福を彷彿とさせます。日併と大変強い作用を得ているので、徐福は日本のどこかに上陸した様子。傍爻に父母が現れていますから、書物を携えての来日です。
そのすぐ上の四爻で妻財が発動して官鬼を化出しているので、渡日にあたり物資共々携えての来日と見ることができます。
一方で興味深いのが五爻に再現した父母です。
実は古事記の国譲りの一節で、出雲に葦原の中つ国を築いた大国主命は、天照大神の国譲りの要求を受け入れ、出雲大社本殿の完成とともに船に乗って大海の彼方に旅立ったという伝説があります。
そして海を渡った大国主命は中国大陸にたどり着き、そこで自らが体得した国造りのノウハウを「易経」とおして紡いだ…すなわち大国主命=伏羲という大胆な説を、江戸時代の国学者である平田篤胤は唱えています。
易の卦を眺めてみると、五爻は至高の尊位にあり父母が空亡。父母は船舶であり、子孫が伏神します。子孫は神仏の象意が有り、付帯勾陳にはふくよかの象意から、大黒天のモデルともなった大国主命の豊満な姿が彷彿とさせられます。
五爻は空亡するので行方が分からなくなった大国主命。しかし、上爻の之卦に子孫の巳(火)が現れており上爻に卦身がつきます。
卦身を用神の分身と取れば、二爻の父母と亥寅の合となり、一度中国に渡った易経の思想が、徐福とともに再輸入された形と見ることができます。
古事記で描かれる日本の原型。
実は神話であると同時に、これは大和王朝が出雲に遇った別の王朝を征服、併合した様子を神格化したものとも読み解け、元々易経の根源的な思想は、「縄文文化」に密接にかかわってくるのですが、それはまた別のお話。
陰陽五行の考え方も、「八百万の神」と全てに神は宿る…と考えた日本人的な考え方に似ており、もともと「縄文文化」として根付いていたものが一度大陸に渡って体系化され、文書化されたものが改めて日本に入ってきた…。
ちなみに易経の乾為天の大象伝にこんなくだりがあります。
乾道変化して、各(おの)々(おの)性命を正しくし、大和を保合するは、乃ち利貞なり。庶物に首出して、萬國咸(ことごと)く寧(やす)し。(乾為天 大象伝)
出雲王朝を征服、併合した様子を古事記は語りますが、現実に出雲大社周辺の遺跡からは、刀剣は見つかっても実際にそれを交わした合戦の後は残っていません。
平和裏に出雲から大和への政権移譲が成されたと想像されますが、一方でヤマト王朝の国号の「ヤマト」に「大和」を充てた背景には、「万物調和」の思想的背景がすでに日本人の心に、DNAに刻まれていた証左ではないかと思うのです。
易照の方位予報 9月1日予報
方位予報図
予報詳報
北🌤
吉方位(生門旺相) お出かけした場合の方位事象…
金運…やや吉。方位地支妻財を帯びるのですが、日辰からの剋を受け空亡します。お買い物もギャンブルも氣が大きくなりやすく、羽目を外しやすいです。交友関係からのお誘いも慎重に
交際運…吉。親しい意徒柄、家族でのお出かけ、飲食に吉。ただしカップルは相手に浮気の疑念を持ったり、相手から持たれたりしそうです。
仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では。冷静沈着。多少のトラブルも柔軟に対応できるでしょう。部下や年下の同僚が力になってくれそうです。交渉事、相手側から譲歩、条件の緩和などの歩み寄りがありそうです。勝負事、攻撃が単調にならないようにしましょう。逆境には強いです。
健康…大きく崩れませんが、体調万全とはいいがたいです。體の冷え、過食に注意
北東☁️
吉凶半々方位(傷門休囚) お出かけした場合の方位事象…
金運…やや凶。方位地支は丑が兄弟を帯びて空亡、寅は官鬼です。親族や交友筋との金銭の貸し借り、金銭に関わる勧誘は凶です。お買い物は不良品に注意。ギャンブルもは買ったり負けたりですが、次第に負けが先行します。引き際を誤るとずるずる負けを重ねる凶方位です。
交際運…凶。約祖句が相手事情によりキャンセルされたり破られたりしそうです。また相手に嘘をつかれたりしそう。大切な相談事などは吉日を選びましょう。
仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では同僚のミスの後始末に追われたり、突発的な支障事発生してはかどりません。交渉事、相手に誠意がありません。事によっては虚言虚報の疑いありです。勝負事、接接戦で膠着所帯の続く持久戦です。
健康…手足のケガやねん挫。腰痛等
東🌂
小凶方位(杜門・天道・天徳・月徳) お出かけした場合の方位事象…
金運…凶。方位地支が官鬼で、取り込み詐欺、貴重品の紛失や盗難に要警戒方位となります。ギャンブルは負けを取り返そうと躍起になって、傷口をさらに広げるでしょう。お買い物は衝動買いに注意。
交際運…凶。口論や対立事が絶えない凶方位です。九星は三碧木星が巡り、お互いの氣が強く互いに意見を譲らないでしょう。
仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では、甘い見通し、見切り発車で失敗多いです。手柄を同僚に横取りされたりしそうです。交渉事、思わず口が滑って言わなくてもいいことを口にしてしまったり、成果を急ぐあまり過剰な譲歩をしてしまいそうです。勝負事、ミスからずる売る崩れて自滅しそうです。
健康…ヒステリー。神経痛、神経の躁鬱激しい
南東☁️
吉凶半々方位(景門・日破) お出かけした場合の方位事象…
金運…やや凶。日破同会で低迷します。お買い物は安い者は訳アリ商品で、安物買いの銭失い。見た目や線でに惑わされないように。ギャンブルは番狂わせが多く、裏目裏目に勘が働きそうです
交際運…凶。友人同士の喧嘩の仲裁や、争いに巻き込まれそうです。言った言わないの誤解が多く、口論絶えない凶方位です。
仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では、ミスや誤りを上司からとがめられそうです。書類の紛失やミス、また情報の報告伝達ミスに要注意。交渉事、相手が煮え切らずまとめきれません。ライバルからの強力な干渉がありそうです。勝負事、難敵に遭遇しそうです。一瞬の迷いに付け込まれて窮地に立ちそうです。
健康…左肺、喉や呼吸器系の炎症。ストレスからの暴飲暴食に注意
南☔️
大凶方位(死門旺相) お出かけした場合の方位事象…
金運…凶。氣ばかり大きくなり、お買い物は大散財。分不相応なブランド高級品に手を出したり、高額なローンを組んでの大きなお買い物をしてしまいそう。金額の大きなお買い物は後日、吉日にずらしましょう。ギャンブルも大穴狙いがことごとくハズレ苦脳します。
交際運…凶。口論対立事が絶えません。カップルは特に凶。年長者とのコミュニケーショントラブルにも要注意。
仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では、スタンドプレーに走りがち、上司から叱責や指導を受けそうです。また上司と何かと反りが合わず対率する場面もありそう。交渉事、熱くなりやすいです。一つのことに固執して、時間ばかり浪費しそうです。勝負事、冷静さを失い熱くなりやすい。ミスが多く相手に付け込まれそうです。
健康…熱中症、のぼせ、高血圧
南西☂️
凶方位(驚門旺相) お出かけした場合の方位事象…
金運…凶。物欲が強くなり、理性を失いがちです。お買い物はセールに目移りしてあれこれ買い集め、結果として散財しそうです。ギャンブルは番狂わせで調子を崩し、ずるずると負けを重ねます。
交際運…凶。信頼していた相手から騙されたり、裏切られそうです。夫婦やカップルは誤解から口論や対立生じやすい
仕事、交渉、勝負運…凶。仕事では同僚が足を引っぱったり、甘い見通しで頓挫しそうです。交渉事、ライバル企業の強い干渉、条件提示があり譲歩を迫られそうです。勝負事、難敵です。小さなミスも見逃さず後世に立たれて防戦一方となりそうです。
健康…消化不良、腹痛等
西☀
大吉方位(開門旺相・日生) お出かけした場合の方位事象…
金運…吉。お買い物もギャンブルも好調です。想わぬ掘り出し物、臨時収入も期待できる好方位です。
交際運…吉。飲食を伴うと特に吉。会話も弾み楽しいひと時を過ごせます。レジャー観光に最適な好方位です。
仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では、周囲の助力援助、思わぬ幸運も重なりはかどります。交渉事、自分のペースに持ち込めます。相手も歩み寄りを見せ、和やかなうちにまとまりそうです。勝負事、相手がミスをして思わぬ棚ぼた的なチャンスを得そうです。
健康…大きな崩れはありません
北西🌤
吉方位(休門旺相) お出かけした場合の方位事象…
金運…吉。お買い物ではお得なセール、お買い得品やお得情報得られそうな吉方位。ギャンブルも六白金星が巡り勘が冴えます。ただし破財の兄弟が日併して強いので、大勝負は避けましょう
交際運…吉。悩み事、問題ごと相談したり打ち明けると、友人知人より助力、助言を得られそうです。飲食時などにそれとなく打ち明けるとよいでしょう。
仕事、交渉、勝負運…吉。仕事では。リーダーシップを発揮でき、また周囲も協力です。交渉事、相手から歩み寄り妥協案が示され、難交渉も成約を見そうです。勝負事、奇策よりも正攻法。チャンスは多いので着実にものにしましょう。
健康…大きな崩れは遭いrませんが、過労から軽いめまいや頭痛を覚えることがあるかもしれません
凶方位への処方箋
警戒方位…南☔️、南西☂️
吉方位は西側に集中するため効果的な方位除けが難しい一日となります。北西☀の吉方位をうまく利用しましょう。
吉方位で吉運氣を取り込み、吉刻を利用して現地に移動しましょう。
注意方位…北東🌂
効果的な方位除けが難しい一日となります。吉刻を利用して現地に移動しましょう。
氣學・本命星日運
1日注意本命星は、四緑木星です、(お出かけの有無にかかわらず凶事発生しやすい一日となります)
四緑木星…本命星は巽宮(木)定位ですが日破が重なります。10日ほどではありませんが、何かと物事がうまく進みません。自暴自棄になったり、集中力を欠きやすくケガをしたり事故に遭わないように注意しましょう。
出発吉刻
お出かけに適した吉刻は、辰巳刻(巳刻大吉)、酉刻、亥刻です。
氣學・日盤及び時盤では、亥刻の南西に凶煞が重なります。同時刻凶煞方位へのお出かけはお控えください。
それでは1日が、皆様にとり最幸の一日となりますように!
本日もご覧いただきありがとうございます
(易照が実現したいこと) 今年も、鑑定のお志事を柱として多くの方々のお悩みの解決のお手伝いができています お悩みの解決のお手伝いができ、その解決を自分の事のように喜ぶ自分がいます 鑑定と「五行易」のセミナーなどで日々忙しいものの大変充実した日々を送っています 2年以内に「五行易」ないし運命學に関する本を出版し、読んでいただいた人々の開運、幸せになるお手伝いができ、喜びの感想をたくさんいただいています
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