時差、微差、僅差
四柱推命をオンラインで教えていただいています。
本日の講座では、四柱八字を出すにあたり生年月日に加え、生まれた時間も必要となるのが「四柱推命」(年柱・月柱・日柱・時柱の“四柱”)ですが、相談者の大半が生年月日は覚えていても、生まれた時間までは知らない…というケースが多いそうです。
わが国では、「母子手帳」という出生時間の記録が残される仕組みが早い段階で制度化されましたが、それでも医者が手帳に記録する時間と実際に分娩された時間にはタイムラグがあるでしょうし、医者が時計を見て記入する時刻、そこにも標準時刻との時差があります。また、天文学的には出生の月によっては太陽と地球の公転距離の差から生じる「均時差」も考慮しなければいけません。
そうなると、厳密な意味での四柱八字には時差であれば(例えば離島で生まれた場合)最大40分、均時差であれば最大16分の差異が生じます。この差はかなり大きく、人によっては日付が跨いでしまう可能性がありますし、時柱も大きく変わる可能性があります。
このあたり、もちろん高度な天文学に根差した帰結としての占術の一つに「四柱推命」があり、古代の占術家もその辺りの抜かりはないと思いますが、精密な天文測定器具がない時代、また出生した時間等の精密な記録を残すという慣習がなかった時代において、どのように正確無比な鑑定を下し、今の世に「四柱推命」の考え方を伝えたのか、先人の叡智には計り知れない底深さを感じます。
ただ、一方で五行易では「○○についての吉凶は?」のような問いを発した瞬間に易神の「神機」が宿るとされていますので、推命でも相談に訪れる人が答えた「生年月日時」が、事実に対し例えかけ離れていたとしても、そこに「命が宿る(宿命)」となったのではないかと勝手ながら想像します。
微差、僅差も易神の差配のうち…、あるいは、相談に訪れる人も、鑑定する人も現代のように占断にも即効性を求めていない時代であったであろうから、お互いに納得のいくまで話し合い、情報をすり合わせながら答えを出していたのかな…と夢想いたします。
いずれにしても、現代にまで残され、現代の技術、器具を駆使して裏付けが取れる考え方を、紀元前にはすでに成立させていた…という先人の叡智には、ただただ脱帽するばかりです。
易照の方位予報
3月29日 「卯月 丙子日 申酉空亡」
方位予報図
予報詳報
北…☂️生門(土)に吉星太乙巡り、一見吉方位も回座六白金星は暗剣殺を帯び凶方位です。
方位を犯すと、交友関係、人間関係にトラブルの暗示です。特に方位地支子(水)が「兄弟」を帯び日辰の子日に同じ地支で臨む強い爻だけに。信頼していた友人や人物の変心、翻意に悩みをかかえそうです。地支が「兄弟」を帯びるだけに金運もよくありません。金額の大きな取引、相談、お買い物は要注意。後々禍根を残す取引、買い物となりそうです
北東…🌂傷門(木)に官鬼が巡ります。艮宮(土)に四緑木星が巡り宮を剋すので運氣低迷の凶方位です。方位を犯すと、仕事関係ではライバル企業の横やり、同僚が足を引っ張り中断、停滞を余儀なくされます。また方位地支寅(木)が「子孫」を帯び「官鬼」を帯びる日辰より生を受けるため、事件、事故が発生し期待、希望が敗れる暗示です。
金運も九星が宮を剋す関係から思わしくありませんので、明日のこの方位での商売、交渉事は不調に終わるでしょう。一か八かの大勝負は避けるが吉です
東…☂️杜門(木)が震宮(木)で比和旺相します。凶星攝堤巡り凶方位となります。
方位を犯した場合、調子に乗って自滅。物事は期待と反対の結末、結果を招くでしょう。方位地支も卯(木)が子孫を帯びますが、北東の寅(木)同様「官鬼」帯びる日辰より合を受け、トラブル支障事で夢破れる暗示です。日辰子(水)からも杜門(木)が生じられる関係となり、事故、怪我、事件などで順調も暗転する要注意方位です
南東…⛅景門(火)が巽宮(木)より生を受けます。方位としてはまずまずですが、方位地支の巳(火)が「妻財」を帯び日辰子(水)より剋を受けるため、金運は今一つ。
商売事、営業は交渉の帰結が定まらず長引きそうです。お買い物は欲しい物が多く決めきれない暗示。巽宮(木)は回座する九紫火星を生じる泄氣で、可もなく不可もなくという比較的平運に近い吉方位となりでしょう。他方、頭脳は明晰、直観力もさえますので試験、面接などでは有利に働き、難問解答、当意即妙の受け答えでよい結果を得られそうです
南…☔死門(土)が離宮(火)で生を受け旺相、ここに五黄殺と日破加わり29日中一番凶意が強くなる悪方位です。
方位を犯すと喧嘩、対立、決裂の象意で人間関係の悪化が懸念されます。軽率な判断が上司や周囲からの批判や反発を招いたり、軽口が原因で信頼を損ねます。
方位地支午(火)が「妻財」を帯び日辰から剋を受け、カップルや夫婦関係でも深刻な対立が起こりやすい方位。交際関係でのこの方位へのお出かけは厳禁。お買い物、商売、営業も「妻財」の剋で凶
南西…🌂驚門(金)が坤宮(土)より生を受けます。吉星の太乙巡るも、坤宮は回座七赤金星を生ずる泄氣で、運氣は今一つ盛り上がりません。
方位地支の申(金)が父母を帯び空亡するので、文書関係の不備、メールの不達などにご注意。コミュニケーションのっミスにより、大きな問題が起こりそうな暗示有。この方面への連絡、文書提出、連絡や報告は提出前に再度チェックを。
また、この方位から、あるいはこの方位では何かショッキングな報告やニュースなどが飛び込みやすい方位となります
西…🌤開門(金)が兌宮(金)で比和旺相。吉星青龍巡る上々の吉方位です。飲食が特によろしく、明日はこの方位で食べ歩き、お茶などは楽しみながら運氣を回復できるでしょう。方位地支の酉(金)が「父母」を帯び空亡するため、友人や知人との連絡が付きにくいかもしれません、また、交通インフラの乱れにも注意してください
西北…🌤休門(水)が乾宮(金)より生を受けます。乾宮(金)も回座の二黒土星より生を受け、二黒土星➤乾宮(金)➤休門(水)の順に生を受けまずまずの吉方位です。日辰から休門(水)も生を受けるので運氣は上々です。人間関係の運氣回復に吉。友人、夫婦やカップルでお出かけするときずなが深まるでしょう。また、この方位の寺社仏閣といったパワースポット巡りで運氣の回復にも最適です。
他方方位地支の亥(水)が「兄弟」を帯びるので、金運面では出費がかさみそうです。お出かけ先での衝動買いに注意。商売、営業では、相手からの多少の値引き、条件提示は覚悟しましょう
出発吉刻
出発吉刻は、子丑刻、卯刻、午刻、申酉刻で、このうち酉刻は大吉です。
ただしこのうち子、午、申、酉刻の南北。丑刻の南西、卯刻の西は日盤、時盤尾凶煞重なるため注意してください。
29日の注意凶方位
29日は北、東、南が要注意方位です。特に南の凶意が強く可能であればお出かけは避けましょう。
避けられないお出かけの際は吉刻出発をお勧めしますが、南北は使用可能な時間が丑、卯刻に限られます。従って吉刻が使用できないときは、可能な限旦時間の滞在にとどめ、南に出かけた場合はお出かけ後東西あるいは西北に、北に出かけた場合は西か南東に移動して運氣の回復を図りましょう。
それでは29日が皆様にとり良い一日となりますように!
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