「一陽去復」
「易経」64卦の一つに「地雷復」という卦があります。
時期的には「冬至」から約一か月間、五つの陰爻(–)に一つの陽爻(ー)が差し込んで一日の日照時間が回復してくる様子を表します。ただし地雷復のころは、まだ陽光は弱く、春の兆しを体感することはほとんどありません。
これが節分のころになるとまた一つの陽爻(ー)が加わり「地沢臨」という卦になります。この時期になるといよいよ春の兆しが身近に感じられ、落ち葉の陰から小さな草の芽が出ているのを目にしたりします。
さらに進んで啓蟄、ひな祭りにのころになるとさらに一陽加わり「地天泰」となります。ぽかぽかとした陽氣で、花々が一斉に咲きだす華やかな頃。易の卦象でも三陽、三陰とバランスも良く、ここに先人は安らぎを見出し、この卦に「泰」辞をかけ安泰の卦としたようです。
ここから先にさらに進めばいよいよ夏に近づきます。「雷天大壮」の卦は、陽爻(ー)が四つになり季節は初夏。一方で大壮の卦は勢いが付きすぎて時として暴走、暴挙から大失敗を犯してしまうことを戒め、卦の最初には短く「利貞（ただしきによろし）」の言葉がかけられています。込められた意味は、春は三寒四温の言葉にもある通り、冬の陰氣と春の陽氣が一進一退しますが、大壮のころになるともう陽氣が後戻りすることなく、夏に向けて陽光はますますまぶしく、盛んになります。ただしこの時に勢いに任せて枝葉を伸ばし数ぎた樹木は、梅雨の時期に樹中に湿気がこもり病害虫発生の原因となったり、俺が私がと天に伸びすぎた樹は雷に打たれやすくなります。
ここに至って自戒しませんと次に来るのは「沢天夬」で勢い余っていよいよダムの水が決壊する様子を表します。
深刻な事故を起こした福島原発事故の汚染水の処理が進まず、いよいよ「海洋投棄」となります。ここに至るまでの悲劇の中に「復」「臨」「泰」の過程はあったのか…と思うと、前半すべての過程を通り越して「大壮」から始め、「夬」に至ったような氣がしてなりません。
震災後の復興に実態はあったのか？
被災し家を、土地を失ってしまった方々が未来に臨む希望を抱けたのか？
そして人々は安泰な元の生活を取り戻せたのか？
「沢天夬」の卦を逆さにすると、一陽がいよいよ陰爻(–)に駆逐される「山地剝」という卦となります。東電と、政府が決めた今回の決定は「自然を守る民族」として長く世界から評価されてきた日本人の世界的な評価と、誇り、そしてその地位をはく奪する愚行そのものです。
「一陽去復」
真の復興、日本の夜明け、雪解けはまだまだ先…残念でなりません。
易照の方位予報 4月11日予報
方位予報図
予報詳報
北…⛅休門(水)が定位で旺相方位ですが、凶星の天符が巡ります。九星定位日で宮が強いので運氣はまずまずです。家族サービスに良い方位で、レジャーや飲食を通して家族のきずなが深まりそう。カップルでのお出かけもよいでしょう。ただし方位地支が「妻財」を帯び日辰から剋を受けるので金運は良くありません。子どもが甘えてお小遣いをねだってきたり、この方位の友人知人等から借財の申し入れがありそうです
北東…🌤開門(金)が艮宮より生を受けます。門は日辰の丑(土)日より生を受け宮も八白土星と比和するため旺相です。上々の吉方位で、特に家族で出かけたり交友人と誘い合ってのお出かけに適しています。運氣回復の吉方として最適で、寺社仏閣をめぐるパワースポット巡りで厄払いをしましょう。方位地支の寅(木)が「官鬼」を帯び仕事面でも順調をみます。停滞していたものごとが動きだしたり、急展開を見せるのもこの方位。同僚、友人などからの助力も得やすいので、困ったことはこの方位の知人や友人に相談するとよいでしょう
東…🌂驚門(金)が日辰より生を受けるため、凶方位です。凶星咸池と巡るため、友人、交友関係特にカップルはトラブルが多発しそうで、お出かけには不向き。方位地支も「官鬼」を帯びるので、事故や事件に巻き込まれやすい方位です。過失によりケガをしやすい方位なので、行動は慎重に、約束事はよっゆうをもって準備や行動に移すが開運のカギ
南東…🌂死門(土)が巽宮にめぐります。門は日辰と比和旺相するので凶方位です。方位事象は、コミュニケーション不足からの交友関係のトラブルに注意です。通信障害等で連絡が取れなかったり、待ち合わせ時間や場所を間違えないよう注意しましょう。初めて出かける場所は道に迷う。金運も思わしくなく、お買い物ではあれこれと悩み多く散財しがち
南…⛅景門(火)が定位で巡ります。頭の回転が速くなる方位で、悩んでいたこと、抱えていた問題は直観と閃きで解決策が見つかる方位です。この方位の図書館などにヒントがありそうです。明るく開放的なところに出かけて日ごろのストレスを解消しましょう。
方位地支が父母を帯び空亡するので、大事な書類等の紛失に注意
南東…☂️杜門(木)に日破が巡る凶方位です。夫婦でお出かけすると閉塞感漂い、関係が陰鬱になります。商売や仕事、営業は競合、合い見積もり等条件多く値引きを迫られる方位。方位地支の未(土)は「兄弟」を帯び日辰からの冲を受けるので、この方面の得意先をめぐっての契約は競争相手多く、苦労が多い。レジャーなどでは友人同士の争いに巻き込まれたり、つまらない喧嘩や対立にストレスをかかえそう
西…傷門(木)に凶星の攝堤巡る凶方位です。方位を犯すと、家族や友人との口喧嘩。子どもの事故、ケガトラブル多し。飲食では食あたりに注意しましょう。方位地支は子孫を帯び日辰からの生を受ける関係から、氣のゆるみからの散財、油断からの事故や怪我に要注意です
西北…🌤生門(土)に吉星太乙巡り上々の吉方位です。九星は六白金星が定位で巡り、金運、交友関係も吉。友人、カップル、夫婦でのお出かけに良いでしょう。方位地支亥(水)が「妻財」を帯び、日辰から剋を受けるので、カップルや夫婦はお相手女性にけがなどのトラブルの暗示有。六白金星象意から氣が大きくなりがちなので、冒険を相手に強いらないように。パワースポットを巡ったり、おいしい物を食べて日ごろの運氣を回復しましょう
注意報・警報
注意報…南西 五黄中宮日で日破が巡るため、運氣が不安定です。お出かけする場合は南に一度方位除けをするとよいでしょう。
※五黄中宮日につき暗剣殺、五黄殺、定位対冲の凶煞は発生しませんが、度の方位も起伏激しい一日、またぼんやり、うっかりと注意散漫になりやすい一日となります
氣學・本命星日運
九星は、各星が定位のため大きな変動はありませんが、日辰から剋を受ける一白水星本命の人は、何かと面白くない、欝々した事象が多くなりそうです。
出発吉刻
出発吉刻は寅卯刻、巳刻、戌亥刻です。凶方位へのお出かけは午前中に出発するとよいでしょう。
日盤、時盤での凶煞注意方位は11日は特にありません。
それでは11日が皆様にとり、素晴らしい一日となりますように！
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