「古神道」が教える「易経」
「古神道」に触れる機会が増えています。先日たまたま紹介された“古神道の入門書”を手に取ったところ、今度は別方面から「古神道」を伝える先達の先生より學びを頂く機会を頂戴しました。
「周易」の師匠からは「易経」の思想の根底には「古事記」がある…ということを學んでおりましたが、改めて「古神道」に触れますと、その「易経」にも「神道」の文字が見え、易経成立の前にすでに「神道」という思想が存在したという先達の先生の指摘に、改めて目からうろこの落ちる思いを抱いています。
易経の「風地観」という卦の彖伝(易経に周王朝の文王が人語に翻訳した箇所)に「観天之神道而四時不忒…聖人以神道設教」の文字が見え、易経の成立の根底に「神道」という思想、考え方が流れていることを裏付けています。
「易経」を孔子が単に「占い」としてではなく「哲學」として位置付けた背景には、孔子自らこの「神道」という易経以前の哲學の大根本を認識したからであり、本来教え諭され導かれて進むのではなく、この世で生きる人間が誰しも自ら氣づき、実践しなければならないところが、文明の発達とともに余計な事、本来やらなくてよい無駄なことにとらわれて、本来の生き方を見失ってしまった人類に警鐘を鳴らす目的があったのだと認識しています。
「神道」が宗教であったのであれば「神教」であり、そこには「教祖」がおり、「聖典」があったはずです。最古の宗教である「仏教」も、教祖は「釈尊」であり数々の経文が仏教の聖典として残されています。その後成立したキリスト教、イスラームに至っては周知のとおりです。しかし「神道」にはそれがない。
そこには有史以前を生きた人類は自ら識り、おのずから選んでいた本来あるべき生き方が、文明の発達とともに失われ、ある意味で「生きる目的ってなんだっけ?」のようなゲシュタルトの崩壊に至った結果、「易経」が紡がれ、孔子とその弟子たちが易経をヒントに「論語」を編纂し「儒教」となってしまったのはある意味皮肉的な結末でもあるし、一方で易経の考えから「道」を説き「自らの行為や、周りを取り囲む自然から氣付くのだ」と諭す「老荘思想」もいつしか「道教」として宗教的な側面を持ってしまったところに、果たして「文明開化」はあったのか?と哲学的な無限ループに取り込まれてしまっている自分を認識します。
拡大した話題の伏線を自身の生業へと回収するならば、本来の「占い」とは出した占断から、その答えを求めた人が「それならばこうする」という積極的な行動を促すためのものであり、「どうしましょう?」と答えにすがるものであってはならないはずです。
そういった意味で、「吉凶」の判断にとどまらず、仮に「凶」であればどの辺りを改善しましょうか?…ということを読み解いて、答えを求める人に示すのが本当の「占い」なんだと思っています。
ところでこの「占い(うらない)」ですが、ヤマトコトバでは「ウラ」は心を示すといわれていますから、表に現れない「心(ウラ)」を「ない」と否定するので、深層心理を表に表すといった意味があり、実に日本語の妙理を味わえます。
易照の方位予報 5月15日予報
方位予報図
予報詳報
北…☔
杜門(木)が坎宮(水)より生を受け、日辰からも生を受けるので旺相する凶方位です。方位事象、人間関係には秘密が多く、カップルや交友関係でもお互い後ろ暗いことが多く、それがもとで対立したり、盛り上がりません。方位地支父母を帯び空亡するは、約束事が反故になったり、コミュニケーションの行き違い。健康面、慢性的な腰痛や関節痛で悩む
北西…☂️
傷門(木)が艮宮(土)を剋し、門は日辰から生を受けるので運氣低迷の凶方位です。方位事象、金運が凶。商売、お買い物は競争相手が多く目的を達せられず。むしろこうした目的でこの方位に出かけると、それがもとでストレスを感じ、心が落ち着きません。そのほか方位地支の寅(木)が父母を帯びる日辰から合を受けるので、交友関係や兄弟、親類関係で悩みを抱える暗示です。健康面、ストレスからの頭痛、肩こり等
東…☂️
生門(土)が震宮(木)に巡ります。門への日辰の作用はなく一方で暗剣殺巡る凶方位です。方位事象、人間関係でトラブル生じます。方位地支「兄弟」を帯びるので主に金銭をめぐる象意があります。交友関係間でのお金の貸し借りにご注意ください。そのほか水難事故、思わぬアウトドアでの事故や怪我といった暗示があります。健康面、冷えからくる体調不良、溺れる、呼吸困難といった象意に注意
南東…☂️
門は吉門の休門(水)が巡り、日辰と比和しますが日破が巡る為思惑通りにならない凶方位です。方位事象、夢敗れ事散じる悪方位。方位地支巳(火)が「子孫」をおび日辰から冲を受けるので、悪い報告、連絡、知らせで気分が落ち込みます。金銭関係をめぐる問題、男性であればデートの約束時間に相手が現れない等、健康面では急な腹痛、腹下し
南…🌤
開門(金)が離宮(火)より剋を受けますが、吉星の青龍が巡り日辰から宮は剋を受けるので吉門の吉意をのこし🌤の吉方位とします。方位事象、友人や家族でのお出かけに吉。食事に出かけたりお茶をしながらの談笑も良いでしょう。方位地支は「子孫」を帯びるので、リラックス、パワースポットを巡り運氣の回復にも吉。健康面、暴飲暴食の暗示があります。胃腸を傷めないように
南西…🌂
驚門(金)が坤宮世衛星を受けます。門には日辰からの作用はありません。方位としては凶方位ですが、目的によっては吉となります。方位事象、夫婦間での想定外の驚事あり。夫のケガ、病氣。些細な行き違いからの喧嘩に注意。一方でアウトドアで釣り、山菜取りなどでは思わぬ収穫に喜ぶこともあるでしょう。健康面、火難の相があるので火傷。そのほか熱中症に注意
西…☂️
死門(土)が兌宮(金)に巡り旺相します。ここに五黄殺が巡るため凶方位です。方位事象、お出かけ先での事故や怪我、トラブル多い凶方位。事件や犯罪に巻き込まれたり、自身の過失で金銭的な損失をこうむったりします。方位地支官鬼を帯びるので、この方位(この方位からの)での勧誘、広告宣伝には乗らない方が無難。健康面、食あたりに注意
西北…☁
景門(火)が乾宮に巡ります。日辰や宮からの作用はなく、吉凶半々の並方位です。方位事象金運が今一つ不安定で、お買い物では迷い多く決めきれない。あるいはあれもこれも欲しくなり散財しそうです。方位地支の亥(水)が「父母」を帯び日併しますので、一方で明るい話題、吉報がもたらされそうです。相談事、悩み事はこの方位の先輩や上司。年長者が力強くバックアップしてくれます。健康面、アウトドアではアレルギー性の障害、風邪をひきやすい
凶方位への処方箋
警戒方位…北、北東、東、南東、西
吉方位が南(🌤)しかないため方位除けができません。吉刻出発を心掛けましょう。特に北は要注意です。
氣學・本命星日運
15日中の本命星は、七赤金星の方です。
七赤金星…本命星は離宮(火)より剋を受けるので、特に言葉のやり取りでに注意。軽率な言動が人間関係を悪化させます。また、飲食面に特に注意。
出発吉刻
出発に適した吉刻は、辰刻、午刻、戌亥刻です。
氣學日盤、時盤では午刻、戌亥刻いずれも南東が凶煞重なる注意方位です。
それでは15日が、皆様にとり最幸の一日となりますように!
本日もご覧いただきありがとうございます。
コメント
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