易経「繋辞上伝」を読み解く⑫
聖人以て天下の賾(さく)を見る有り。而して諸(これ)を其の形容に擬(なぞら)え、其の物宜に象る。是の故に之を象と謂う。 (繋辞上伝第8章第1節)
第7章まで、易経の根本概念が「万物を生成化育に至る宇宙の法則」にあることを、地球創造の面から解き明かしてきましたが、8章からは改めて易経の構造、仕組みについてその成り立ちという面から再度解説を展開します。
「聖人=伏羲」は陰陽の作用で繰り広げられる万物の「生成化育」「還元再生」の活動をつぶさに観察し、その単純でありながら底知れない奥の深さを目の当たりにし、そこに意義を見出しました。もとより不可視の陰陽の作用をどのようにすれば意識的に表現できるか、その上でこの世（地球）創世に思いを致し、この活動を八卦になぞらえ、その八卦を以て万物の事象を表現しました。これが「卦象」であります。
易の卦は上卦(外卦)、下卦(内卦)を以て構成します。八卦その物もそれぞれ「五行」を帯びますが、卦象の中で上下の卦の間に「相生」や「相剋」といった作用は見られません。
それはなぜかというと、五行の作用は「横の広がり」で作用しやすく、上下の卦の間ではほとんど作用が見られません。自然界においてこの五行の作用を考えた時、その作用は即効的です。一方で易の卦象を上下に見た時これは長期的、比較的長い「時の流れ」を表すものです。従ってその上下で五行の作用を考慮するならば、そこに「時の概念」が加わることで遅効的に作用するのです。
ちなみに「五行易」の納甲では各爻に地支を割り振るとは別に上、下の卦に「天干」を割り振ります。ただしこの天干を用いた占例は廃れてしまい、現代では用いることはありません。「五行易」での天干の作用も遅効的で、長期的な一生涯の運氣を占ったり、五年十年先の様相を見通すような長期占以外では用いる機会が少ないと考えています。
上の図は、64卦の上経の上下八卦の相生相克及び比和の相関関係を見た図ですが、こう見ると上卦から下卦が生を受けたり剋を受ける卦においては、上卦の存在感は圧倒的でその卦の時を支配する役割を担います。
一方で下卦から上卦への相生や相剋の関係においては、その生においても剋においても上卦に対する遠慮があります。
例えば「天雷无妄」においては、上卦の「乾(金)」の存在は圧倒的で、下卦の「震(木)」はひたすらおとなしく従っている感じです。この天雷无妄の時は「嵐の過ぎ去るのをひたすら静かに待つ」ということが卦辞に掛けられています。
「山水蒙」においては、上卦の「艮(土)」が下卦の「坎(水)」を圧倒します。山水蒙では上卦「艮(土)」は師匠の立場に当り、下卦の「坎(水)」は素直にその師匠に教えを乞う様子が卦辞に掛けられます。
一方で「地雷復」では下卦の「震(木)」は上卦の「坤(土)」に向かって進みゆくのですが、その歩みは緩慢です。地雷復は行きつ戻りつしながら慎重に歩みを進めていく様子が卦辞に掛けられています。
また「天地否」においては、下卦の「坤(土)」は上卦「乾(金)」を生じる関係にありながら、その作用はゆっくりです。天地否は閉塞状態が上卦に至るころから少しづつ開けていく様子が描かれます。
このように見ると、上下の五行の作用は陰陽の作用に準じ、陽=上からの作用は強く、陰=下からの作用は弱いという性質があり、そこから易の爻の「陽剛」「陰柔」の概念と、その「強い」「弱い」という観点から類推して卦象の作用を考慮すると、卦象の意義、卦徳を理解しやすいのです。
わずか漢文にして30字足らずの一句の中に、伏羲が見出した陰陽の作用と、それを組み合わせて作りだした八卦、またそれを掛け合わせて作り出した64卦象には、単にその事象(二次元)を表すだけでなく、平面で表す卦象から立体的（三次元）な視点、時の概念(四次元)を加えた視点がわずか陰陽六爻に内包されているのです。
故に「象」とは時として人間の視野に収まり切れない大きなものであったり。耳に聞こえないような微細なものであったり、人の一生を超えた悠久の時の流れであったり、瞬きする間に変化する一瞬の変化であったりと、その形は融通無碍であり、認識はできてもとらえどころがありません。これを「象」と表現し、この辞は「気象」「現象」「印象」といった言葉として現代にも残っています。
視之不見、名曰夷。聴之不聞、名曰希。搏之不得、名曰微。(老子道徳経第14章)
易照の方位予報 8月25日予報
方位予報図
予報詳報
北…🌂
小凶方位（傷門旺相） お出かけした場合の方位事象…
金運…やや凶。九星は九紫火星が巡るので直感が冴えるため、ギャンブル運はまずまずですが暑く成り易いので注意。お買い物は目移りして衝動買いに走りそう
交際運…やや凶。九星の九紫火星が定位対冲で巡る為、感情の起伏が激しいです。些細なことで衝突の暗示有。
仕事、交渉、勝負運…凶。営業や商談はお互いの意見の隔たりが大きくまとまらないでしょう。交渉事も自分のペースで進めると滞ります。暑く成り易く、視野が狭まる方位です。
健康運…頭のケガ、熱中症、のぼせや高血圧
北東…☀
大吉方位（生門旺相） お出かけした場合の方位事象…
金運…吉。九星は金運の星七赤金星が巡るので臨時収入の期待大。ギャンブル運も好調でしょう。お買い物では思わぬ掘り出し物、また高嶺の花と思ってあきらめていた商品が安く販売していたりしそうです
交際運…吉。家族間、交友間で他愛もないおしゃべりなどで盛り上がりそう。飲食を伴うとなおよいです。ただし方位地支の兄弟の寅が空亡するので、友人との約束が相手の事情で急にキャンセルになったりしそうです。
仕事、交渉、勝負運…吉。営業や交渉事、ライバルに先んじて成約を見そうです。話術も冴えて有利に事を進められそうです。勝負事は相手がミスを犯しチャンスをつかみそうです
健康運…大きな崩れはないでしょう
東…⛅
小吉方位（休門休囚） お出かけした場合の方位事象…
金運…やや吉。方位地支は破財の兄弟が巡りますが空亡です。お買い物、日用品にお買い得品がありそう。ギャンブルは凶。大穴狙いの一獲千金を狙って決め打ちして大損しそうです。忘れ物、落とし物に注意
交際運…吉凶半々。方位地支空亡で、相手の事情で予定が変更になったりキャンセルされたりしそう。二黒土星が巡り、可もなく不可もない平運方位です。
仕事、交渉、勝負運…吉。営業や交渉事は、地味ながらもコツコツ順を踏んだ説明や活動が実を結ぶ方位です。勝負事は持久戦。相手のミスを待ちましょう
健康運…ストレスが原因の胃痛、腹痛等
南東…☂️
凶方位（暗剣殺） お出かけした場合の方位事象…
金運…凶。九星は三碧木星回座で、お買い物は欲しいという物欲が先行して理性を失いがち。財布のひももゆるんで分不相応な高級品を買ってしまいそうです。ギャンブルは一進一退ですが次第に負けが重なってずるずると傷を広げそう
交際運…凶。家族間では子ども、交際相手などと口論発生する舌禍の暗示有。相手から誤解されたり氣を使ったつもりが逆に警戒されたり疑念を持たれたりと、対人関係で苦労する方位です
仕事、交渉、勝負運…凶。取引先からクレームがついたり、大幅な譲歩を迫られそうです。営業活動も、自身の努力になかなか成果が伴わない空回りする方位です。独断専行をすると周囲から孤立します。
健康運…ヒステリー、ノイローゼ、パニック障害、精神の躁鬱激しい
南…☁
平運方位（驚門剋） お出かけした場合の方位事象…
金運…吉凶半々。九星八白土星が巡るので金運は悪くはありませんが、ギャンブルは凶。お買い物、掘り出し物がありそうですが価格は高そうです。
交際運…吉凶半々。良くも悪くも変化する方位となります。苦境は打開、順境は逆境へと変化しやすいです。
仕事、交渉、勝負運…やや吉。営業や交渉事、思わぬ援軍や相手の態度の軟化が見られそう。部下の思わぬ活躍で状況が打開されたり、変化しそうです
健康運…手足の火傷、腰痛や関節の炎症等
南西…☂️
凶方位（死門旺相） お出かけした場合の方位事象…
金運…凶。方位地支官鬼が巡る為、貴重品の盗難に注意。金銭に関わる投資話、勧誘、架空請求に要警戒な方位です。ギャンブルも凶、負けを重ねてずるずる散財しそうです
交際運…凶。お出かけ先で冷水を浴びせられるような事態やトラブルに遭遇しそうです。夫婦喧嘩、カップル間の口論絶えない凶方位。
仕事、交渉、勝負運…凶。営業や交渉事は暗礁に乗り上げます。想わぬトラブルからまとまりかけていた案件が暗転しそう。ケアレスミスや過失が原因で重大な支障事興りやすい凶方位。お出かけ前に手回り品や必要手順などの再チェックを
健康運…飲食が原因の体調不良、腹下し等
西…🌤
吉方位（景門旺相） お出かけした場合の方位事象…
金運…吉。方位地支は官鬼が巡るのでギャンブル運が好調です。九星は六白金星で直感が冴え、思わぬ臨時収入を得そうです。お買い物では気が大きくなって金遣いが荒くなりそうです。
交際運…吉。相手から頼られそう。交際相手や交友筋からの悩み事は積極的に聴いてあげると吉。頭の回転も良い方位なので、効果的なアドバイスをして相手に感謝されそうです。
仕事、交渉、勝負運…吉。営業や交渉事は自分のペースで進められそうです。強氣な姿勢でも可。発生していた問題の解決や、難交渉をまとめ上げ周囲からの評価も上がりそうです。
健康運…大きな崩れはないでしょう
北西…☔️
大凶方位（杜門旺相・日破・五黄殺同会） お出かけした場合の方位事象…
金運…凶。貴重品の忘れ物、落とし物に要注意。またお出かけ先で事故や怪我をして思わぬ出費を迫られそうです。ギャンブルは自身の予想と結果が全く逆に働く悪方位です。
交際運…凶。盛り上がらず閉塞します。相手の言動に悩みをかかえたり、雰囲気を変えようと空回りしてかえって険悪な雰囲気になりそうです。
仕事、交渉、勝負運…凶。過失やミスが多く滞ります。特に書類の記載ミスや通信障害、メールの誤送信に注意しましょう。交通事故、車両トラブルにも注意
健康運…ストレス性の腹痛、食あたり、高熱を伴う頭痛、意識混濁
凶方位への処方箋
警戒方位…北、南東、南西、北西
北(☂️)…北東（☀）に方位除けが可能です。吉方位へ移動後の、現地への移動が西(🌤)となるように調整して方位除けを行いましょう
南東(☂️)…北東(☀)、又は東（🌤）に方位除けが可能です。吉方位へ移動後の、現地への移動が南(☁)となるように調整して方位除けを行いましょう。南への移動は吉運氣が低いので、吉方位での滞在時間を少し長めに取るとよいでしょう
南西(☂️)…西（🌤）に方位除けが可能です。吉方位へ移動後の、現地への移動が南(☁)となるように調整して方位除けを行いましょう。南への移動は吉運氣が低いので、吉方位での滞在時間を少し長めに取るとよいでしょう
北西(☔️)…北東（☀）に方位除けが可能です。吉方位へ移動後の、現地への移動が西(🌤)となるように調整して方位除けを行いましょう。凶意が強いので、吉方位での滞在時間は長めに、吉刻を利用して現地に出発するとよいでしょう。
氣學・本命星日運
25日注意本命星は、三碧木星、五黄土星です。（お出かけの有無にかかわらず凶事発生しやすい一日となります）
三碧木星…本命星は巽宮(木)で比和する者の暗剣殺をかかえます。対人関係のトラブル、過失による信用失墜に注意しましょう。
五黄土星…本命星は乾宮で日破をかかえます。努力が報われず物事が空転しそうです。状kyぉう打開にやっきになって更に傷口を広げそうです。冷静さを心掛けて。また体調を崩しやすい一日です
出発吉刻
お出かけに敵S田吉刻は、丑刻、辰刻、戌亥刻です。
氣學・日盤及び時盤では、辰刻の北西、凶煞が重なります。同時刻凶煞方位へのお出かけはお控えください。
それでは25日が、皆様にとり最幸の一日となりますように！
本日もご覧いただきありがとうございます
(易照が実現したいこと） 来年の四月には、鑑定のお志事を柱として多くの方々のお悩みの解決のお手伝いができています お悩みの解決のお手伝いができ、その解決を自分の事のように喜ぶ自分がいます 鑑定と「五行易」のセミナーなどで日々忙しいものの大変充実した日々を送っています 3年以内に「五行易」ないし運命學に関する本を出版し、読んでいただいた人々の開運、幸せになるお手伝いができ、喜びの感想をたくさんいただいています
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