桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑧
桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑦
世爻と応爻についての解説です
巻2 卦身
卦身とは世爻が陰爻(- -)であれば午より始め、初爻より世爻に至るまでを「午、未、申、酉、戌、亥」の順に数えていって、世爻の箇所に該当する地支と同じ地支を帯びる爻が卦中にあればそれを「卦身」とする。
世爻が陽爻(—)の場合は子より始め、初爻より世爻に至るまでを「子、丑、寅、卯、辰、巳」の順に数えていって、世爻の箇所に該当する地支と同じ地支を帯びる爻が卦中にあればそれを「卦身」とする。
例えば乾為天の世爻は上爻にあり陽爻(—)である。従って初爻より上爻に至るまでを「子、丑、寅、卯、辰、巳」と数えあがってゆき、上爻に該当する地支は「巳」であるが、乾為天の卦中に巳の地支を帯びる爻は存在しないので、乾天には卦身が存在しない。
また天風姤は世爻が初爻の陰爻(- -)である。従ってこのような場合は「午」で始め、初爻の位置は午であるから、天風姤卦中の四爻に午hがあるのでこれが卦身となる。
64卦すべて同様にこの法則に基づき卦身を割り出す。詳細については納甲図を参照せられたい。
卦身の爻は、占う事の主体を表す。物を占う場合は物自体を表すし、人物であれば身体容貌とする。卦身が卦中に現れない卦を得た時は、占事においてそれを実行しても利が無い。卦身があったとしてもその卦身を帯びる爻に病(※1)ある時は、その事は成就し難い。
卦身が二つ現れる卦もあるが、人と事を同じくするという類か、官鬼を帯びて発動するような時はひとと争うようなことが発生する。全て卦身は卦中に現れることがよく、かつ静爻であることが望ましい。(※2)
(※1)病とは卦身を帯びる爻が月建や日辰、卦中動爻の剋冲を受けたり、空亡することをいう。 (※2)近代五行易においては卦身の爻の生剋や発動の有無を以て直接吉凶の判断は行いません。 また卦身の不現を凶と断じることも誤断の元です。 卦身とは鏡に映った自分、あるいは地面に映った自分の影ととらえるとよいでしょう。
桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑨
六親五類の解説です
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