桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑬
各種占断における子孫爻の解釈
桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑭
巻2 官鬼の用(各占断における官鬼爻の役割及び解釈)
●官鬼爻が発動する場合
「婚姻」…成らず。停滞あり
「病占」…苦しむ。あるいは静爻でも旺相するような時は発狂することあり
「農作養蚕」…不作
「行人・逃亡」…共に災いや支障時が多い
「賭け事」…負ける
「訴訟」…極刑、極罰を逃れ得ない
「売買」…利益は薄く徒労に終わる
「失せ物」…見つからない
●官鬼爻の化爻
「進神に化す」…士官や就職は早期に採用が決まる。
「妻財に化す」…病占であれば凶(妻財は官鬼の原神)
「父母に化す」…文書、申請事に吉。
「子孫に化す」…士官や就職は凶(回頭の剋となる)
「兄弟に化す」…家続内で諸々支障事が生じて安定しない。
●世爻が官鬼を帯類
およそ諸々のことに安泰を見ない。また諸事阻滞事多く進展しない(※1)
「身命」…一時期において損失がある。
「士官(就職)」…勢いがある所を選ぶが吉
「その他」…官鬼爻が墓運(※2)である場合は諸事停滞、心配事が多い。しかしこのような時に冲を受けるような時は、災い転じて福となす(※3)
(※1)官鬼を世爻が帯類すると凶という判断は誤りです。世爻が帯類する五類は、あくまで事象の判断にとどめるべきであって、吉凶の判断は用神と忌神の力関係で判断するのが原則です。 世爻が用神でない場合、世爻が帯びる五類は、求占者自身の現状や外的要因を類推するにとどめ、そこに吉凶の断を下すべきではありません。また占事世爻が忌神を帯びる場合においても、その旺相発動を見なければ、世爻が忌神を帯びたから凶と断時るのは早計であり、あくまでも心中の動き、事象の背景とその断をとどめるべきです (※2)「随官入墓」といい、病占や寿命を占って、病占である用神が日辰に対し墓運であったり、寿命を占って世爻が官鬼を帯類し、日辰に対し墓運であるときは凶象とし、病であれば重篤化、寿命であれば不慮の事故や事変を憂います。ただし用神や世爻が月建や日辰の剋や冲を受けている、あるいは空亡していたり日辰に墓運のところを忌神や卦中動爻の剋や冲を受ける(あるいは用神が月建や日辰の生を受けさらに原神が発動したり、旺相の用神が自ら発動して回頭の生に化しているときに、忌神が空亡してさらに月建や日辰から剋を受ける)…のような過度のマイナス要素を卦が持つような時は、これを「太過」と称し、災い転じて福となし、大凶であれば吉に転じ、大吉は凶に転じると見ます。易経の本質は強きをくじき、弱きを助けるという独特の観念があり、この辺りの占断、経験を要す所です。
桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑮
占事による妻財爻の解釈
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