桜田虎門「五行易指南」現代語訳 108

桜田虎門「五行易指南」現代語訳 107
「五行易指南」現代語訳 64卦 雷山少過主象
「水火既済」

○完成の象であるので、物事は時を待たず調う時。但し時期を逸すると成就しない。
○先楽後憂の時。末を遂げられない時
○十五夜満月のような意味があり、これを機に徐々に衰微していくとき。
○油断大敵。小さなほころびが大きな失敗を招く時。
○地天泰の卦と同じような意味があるので、対比して推断すると良い。占って他の卦が水火既済に変じるような場合は、これを完成と見て吉とする。
○天候は雨。
○人物は隠居人。望みや願望をかなえた人。
○婚姻。相手が貞操が守れず不貞、不義密通がある。或いは夫婦間で口論が絶えない
○出産。普通
○住居のことは不安が多い
○士官就職。良い職場、良い上司に巡り合う。或いは功績があるのに上司に嫌われて職を離れざるを得ない
○旅行は普通
○求財。成果が出る
○待ち人。来る。ただし約束時間を過ぎる場合は来ない
○病氣。凶。病気が居つく
○探し物。見つからない
○探し人。遠くに逃げてしまっていてみるからない
○訴訟。凶
新井白蛾先生注釈
物事が乱れ始まる象と見て、整っていたものが崩れ始めると解釈する。従って順調であっても、破綻を予測して対策を練る時である。渡りに船という意味がある。占ってこの卦を得ても、水火既済が別の卦に変わるような時は油断することなく慎重に物事を進めよ。色情に駆られる時。住居のことは支障多く心が落ち着かない。口論の多い時。転居や移転は問題ない。求財は風のように不安定で成り難い時


桜田虎門「五行易指南」現代語訳 109
「五行易指南」現代語訳 64卦 火水未済主象
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