桜田虎門「五行易指南」現代語訳 110

五行易指南巻之四
天象
○父母主象
凡そ天候を占う際は、父母を雨の主象とし、妻財は晴れの主象とし、子孫は日月とし、兄弟を風や雲とし、官鬼を雷電とし、応爻を天とし世爻を地とする
父母を雨の主象とするのであるが、原神となる官鬼の発動を受けて旺相発動する時は雨が降る。
もしこの時に、妻財や子孫が月日暦から悪作用を受けていたり、作用のない衰弱爻ならば大雨になる。さらにこの時父母が月日暦からの好作用がある場合は水害を患えるのである。
父母が中心となる三合会局が成立する場合も雨天と断じる。
官鬼とともに父母が旺相発動する時は即日雨である
父母爻が土行を帯びる時発動する時も雨である
父母が発動し、兄弟爻が発動する場合は雨とともに風、風雪がある。
発動する兄弟が月日暦から好作用を受けている場合は、雨よりも先に風が吹き、あるいは雨よりも風が強い。
兄弟が休囚して発動する時は雨の後に風が吹くか、雨よりも風は弱いと判断する
父母が兄弟に化する場合は風を伴う雨と断じる。この場合は風が先に吹き後に雨が降る。
父母が子孫に化す場合は、雨の上がった後に虹が出る
父母が発動すると同時に妻財もまた発動する時は雨のち晴れ、或いは晴れのち雨で、この時妻財が旺相ならば晴れの時間が多く、父母が旺相ならば雨の時間が長い。
父母が発動しても合住する場合は雨とはならない。このような時は、合される父母の地支が冲を受ける時に雨が降ると判断する。
発動する父母が日辰や発動する爻から冲を受ける場合は雨とはならない
卦中の発動する爻が父母爻を合する時、官鬼爻が発動して父母を合する爻を冲するときは先に雷が鳴って後に雨が降る
父母が空亡する場合は今にも雨が降りそうな熱い雲が立ち込めるが雨とはならない。このような場合は、空亡が解けるとき、あるいは空亡する地支を冲するときに雨となる。
発動する父母が日辰に対し長生運にあたる場合は雨が長期にわたって降り続く。このような場合は長生の父母が墓運、或いは絶運の時に雨が止む。
父母が月併して発動する時に、子孫や妻財の発動が無ければ悪天候が数十日と長期に及ぶ
父母が日辰に冲されて暗動する時も雨が降る


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