桜田虎門「五行易指南」現代語訳 96

「震為雷」

○およそのことは凶。何事も拙速は凶。
○声が有って形が無い時である。噂が先行して実体を伴わない時。心配や不安で心が揺り動かされて落ちつかない。
○物事は変動が多く安定しない時。
○何かに怒りを感じたり、誰かの怒りを買うことがある時。あるいは怒りの感情から失敗することが多い時。怒りの感情に身を任せないように
○争いごとは慎みなさい
○嘘をついたり誰かをだまし欺いたり、客に自身がそれに巻き込まれる時
○驚事多い時であるが、実態は大したことが無く落ち着いて対処すれば問題の無い時。
○何かが流行する時
○天候。大雨、雷雨
○人物。有名人、威勢の良い人
○婚姻。凶
○出産。不安定。双子の場合がある
○住居。不安
○士官就職。上司の怒りを買うことがある
○旅行。普通
○求財。得難い時
○待ち人。来る、来るという連絡がある。
○病氣。凶。繰り返す
○探し物。見つかりにくい。すぐに探しなさい。手がかりがつかめることがある
○探し人。近くに居るが返ってこない、見つからない
○訴訟。凶
震為雷の卦は福徳の瑞祥で物事は栄えるという吉卦であはあるが、これは才徳の高い人物にとってであり、普通の人が占ってこの卦を得た時は良くない時である。声あって形が無い時であるので初めは威勢が良いが、次第に衰えていくととらえると良いだろう。士官や就職は権勢のある人、権力者に見いだされて出世の糸口をつかむことがある。占う物事に応じて認識を改めると良いだろう。雷の象であるから物事は変動が多い時である。願望は色々と支障や障害が多い。旅行、遠隔地を旅する時。始めは凶、終わりは吉。有徳の士は吉の時。 普通の人は物事を請求に進めてはいけない時。遠方より知らせが来て居ても立っても居られないとき。住居のことは安定しない。思い通りにいかない時。求財は成就し難い時。但し少しなら得られる。転居移転は吉。婚姻は再婚を暗示。或いは妻が再婚者で夫婦間で争いごとが多く凶。待ち人は日や道を間違えている


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