桜田虎門「五行易指南」現代語訳㉒
反吟の用
桜田虎門「五行易指南」現代語訳㉓
巻2 伏吟
伏吟とは伏蔵不動にして呻吟憂鬱することである。
乾の卦が震に変化したり、震の卦が乾の卦に変化するような場合をいう。この現象は他の卦同士の変化の中においては発生しない。
外卦の乾が震に変化するような時は、乾の上爻の戌(土)が変化する化爻、震の上爻も戌(土)となる。乾の五爻の申(金)の変化する化爻、震の五爻も申(金)となる。
内卦の乾が震に変化するような時は、乾の三爻の辰(土)が変化する化爻、震の三爻も辰(土)となる。乾の二爻の寅(木)の変化する化爻、震の二爻も寅(木)となる。
これは震の卦が乾に変化する時も同様である。
内卦の伏吟は家庭内や、内部要因、自分にとって身近なことに振りが生じ、外卦の伏吟は相手や外部要因に不利なことが生じる。
およそ占って卦が伏吟するような時は、何事も思うようには進まず、例えば就職や任官を占って卦が伏吟するような時は、閉塞して任官叶わず、売買を占うような時に伏吟に当たれば本も利益にも損失が生じる。
(転居先の)家宅を占って卦が伏吟するような時は、転居しようにもできない事情や事態が生じたり、婚姻を占うに在っては、その縁談は纏まらない。旅行であれば出発や旅先で支障時が発生する。また旅行中の人の安否を占って卦が伏吟するような時は、旅行中に苦労や何か事件事故が発生すると断じるのである。
伏吟は全てにおいて相手が自分の思うように応じてくれないか、自分が思うように動けない様子を表すのである。
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