桜田虎門「五行易指南」現代語訳34
冲実、絶処逢生、剋処逢生、合中帯剋、合中帯刑の説
桜田虎門「五行易指南」現代語訳35
巻2 冲処逢合及び合処逢冲
およそ六冲の卦は冲散するので占った物事は成就し難い不吉の卦象とする(※)六冲卦とは八純卦の他に、天雷无妄、雷天大壮を加えた十卦である。
しかし、六冲卦が変じて之卦に六合卦を得たり、月建や日辰より合を受ける、または六冲卦の爻が発動して、本爻と化爻が合する場合は「冲処逢合」といって、用神にとってこれに該当する場合はかえって吉と断じる。
一方で、爻が冲を受ける所に、月建や日辰から合を受けたりすることを、冲処逢合という。
およそ冲処逢合の時には、始まりは事散じるが、時が至ると成就すると解釈し。合処逢冲の時はその反対に解釈する。
またおよそ六合卦は、衆人が集まり来たる卦であるため、占った物事は成就が叶う吉象とする。
しかし六合卦が変じて之卦に六冲卦を得たり、月建や日辰から爻への冲がある時は、これを「合処逢冲」と言って用神がこれに該当する場合はかえって凶とする。
合処逢冲の時は先に集まり後に散じる。最初は仲睦まじいが、後には疎ましく思い、最初は順行を得るが、後に逆境を迎えると断じるのである。
※近代五行易においては、婚姻や恋愛などの占を除き、六合卦を吉、六冲卦を凶と言う断は行わない。また、婚姻などの占においても、六合、六冲を第一義に吉凶の判断は下さない。この概念が流布した背景には、それまで主流であった「周易」による解釈が根底にあり、虎缶子の解説も、こので周易の解釈に項を割いている。
コメント