桜田虎門「五行易指南」現代語訳42
避凶、避空と、干合の説
桜田虎門「五行易指南」現代語訳43
巻2 陰陽交重
老陽はこれを「—」で表しこれを「重」と言う。
老陰はこれを「×」で表しこれを「交」と名付ける。
老陽は現況、過去のことを表し、老陰は未来のことを表す。(※1)
また全て陽を男性とし、全ての陰を女性とする。あるいは胎内の男女を判別したり、或いは婚姻の成否を知る時には重要な判断基準となる。
男女は陰陽の今現在を表し、帯びる五行とは別に周易と同様に陰陽を主として見る。
五行易の断法と周易の断法は決して同じではないが、占うことによっては周易に関する断法や通俗知識が無ければ、所占を以て的中させることは難しいのである。(※2)
(※1)発動する爻には何らかの事象が込められている。古書においては、発動する爻の陰陽に関する指摘がなされるものの、近代五行易を含め、各種入門書においてこの陽=過去、現況、陰=近未来という見方は触れない書籍が多い。吉凶の占断に直接影響する者ではないが、この概念は事象の判断位有益であるので無視できない。 (※2)房主は易の卦象を占断に活かすため、周易的な卦象の表記を重視する。「五行易」において陰爻(- -)、陽爻(—)ではなく、「〇、×、﹅、﹅﹅」を表記に用いた理由は判然としないが、周易の卦象に慣れ親しんだものにとっては、このような表記の仕方は戸惑い、混乱の元であるので、房主は取らない
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