興味深い得卦
年盤から時盤まで同じ盤を成す「揃い」の日が年に数回あります。
そんな日を前に、頻繁に亡くなった母方の祖母や、父方の祖父の夢を見たこともあり、お墓詣りをしようと思い立ちました。興味深いことに、故人は夢に現れても何も語らない。存命中の人は周囲で飲み食いしたり、かわるがわる私に声をかけてくるんですが、個人は黙して語らなかったり、存在は居る…と感じても、姿を現さなかったりします。
社会情勢とか、個人的な事情もあってご無沙汰になっていたところ、夢に現れるはご先祖様共々心配されているんだろう…そんなところも踏まえてのお墓参りです。
ところで、なんで急に思い立ったんだろうと氣になって立占…と言ってもこれは実際にコインやサイコロを振っての卦ではなく、思い立った心中の様子からの立卦です。
立卦及び卦象
立卦は、「墓参り」ですから、「王、有廟に至る」の卦辞がある「風水渙」を本卦に採用します。之卦は、お墓詣りで「虚心坦懐」の意味を卦徳に持つ「風沢中孚」を採用しようと思います。
お墓詣りということで、今回は「出行・旅行占」でありますから、用神は応爻です。
応爻に「子孫」がついたので子孫=法事、法要の象意があるので、今回のお出かけが墓参りであることと、また盤揃いの吉日で、吉方位に出かけようとする自身の心中が卦に良く表れています。
応爻には勺陳がつき、これは膨らみという象意から墳墓の象意があります。
世爻、応爻ともに空亡で一方応爻の子孫を発動する初爻の父母が発動して剋す関係にありますが、応爻は空亡で剋せません。
発動する初爻の寅は、三爻下に伏神する官鬼の亥(水)と爻合するので、これは無くなった母方の祖母の情報です。(父母=祖先、官鬼=故人、朱雀=女性)
空亡する辰を初爻の寅は剋そうとするので、夢に祖母が現れる様子です。また初爻は発動先が巳(火)で空亡に化していますから、夢の中に現れても姿が見えなかったり、黙して言葉を発しない様子を表します。
応爻が卦身を帯類したので、墓参りに行った私の様子を表します。
占断
初爻のみ発動する独発の卦です。父方の祖父よりも、祖母の方が頻繁に夢に現れたので、「墓参りに来なさい」という催促を肌で感じる所です。父母は両現し、上爻にも表れています。こちらは日辰から冲をうけて暗動するので、父方の祖父。(祖父の夢は一回しか見ていません)ただいずれの父母も、世爻の巳(火)にすると木・生火の原神となるので、力になりたがっている関係が読み取れます。
その動きが初爻の寅(木)の化爻が巳(火)となって現れています。ありがたい…
世爻、応爻ともに空亡です。世爻は月建、日辰の作用なく無氣です。一方で応爻は空亡で月破、一方で日辰から合を受け合起します。
会社員という安定した地位を投げ打って“鑑定師”という個人事業主となったこと、祖父母の墓前で報告してきましたので、その辺りを祖母が「しっかりやんなさい!」と叱咤激励しているんだと思います。
今はまだいろいろと不安定な時期ではありますが、諸々落ち着いてくる、祖母のご加護を実感できる時期を応期で探ると、卦身の付く用神応爻の辰の値の年、今から三年後(辰年)…おや、いつも方位予報の最後に記載する「三年以内に本を出版」に一致します。
辰は伏神する妻財の酉(金)と合しますから、3年後には今のライフスタイルが安定してくると断じます。
ありがとう、おばあちゃん。
(易照が実現したいこと) 来年の四月には、鑑定のお志事を柱として多くの方々のお悩みの解決のお手伝いができています お悩みの解決のお手伝いができ、その解決を自分の事のように喜ぶ自分がいます 鑑定と「五行易」のセミナーなどで日々忙しいものの大変充実した日々を送っています 3年以内に「五行易」ないし運命學に関する本を出版し、読んでいただいた人々の開運、幸せになるお手伝いができ、喜びの感想をたくさんいただいています
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