様々な思惑
講座の受講生のお一人が、「イベルメクチンは新型コロナ感染症に効果があるのか?」という占的で卦を立てられました。
立卦及び卦象
本卦は「天地否」であり之卦は「風雷益」です。
イベルメクチンをめぐっては、国内では治験のデータが無い等の理由から、各方面から効果がある…という医療機関の声が少なからず上がっても、様々な理由が持ち上げられて採用が見送られています。
一方で、高額なワクチンや治療薬に費やす予算が無いアフリカなどの開発途上国では、コストのかからないイベルメクチンが治療薬として広く採用されている経緯があります。
一方でそれは家畜用であり、人間い対しては効果がない…等という医療関係者の指摘もあり、玉石混交です。
用神は薬ですから「子孫」で取ります。
初爻の父母の下に伏神します。官鬼は二爻と四爻に両現。二爻は日辰から剋を受け、一度沈静化しました。しかし四爻が発動して第7波が到来している様子です。
官鬼の午(火)は月建未(土)に合される午(火)で月合と強く、今まさに感染者数が急増している様子を表しています。発動先は未(土)に化す爻の合住で、医療機関のひっ迫、効果的な治療薬、治療法が確立されておらず、打つ手がありません。
子孫は伏神しますが、子(水)は日辰と同じ地支であり、伏神ですが日辰から併起される伏神です。
飛神である父母の未(土)は月併と強いですが空亡。このあたりにイベルメクチンが効果的な治療薬として認可されない事情がありそうです。
五爻の兄弟の申(金)に卦身が付きました。五爻は青龍を帯び医薬という象意があるので、卦身は用神の分身と見立てた時、イベルメクチン相対する別の薬=ワクチンと見立てることが出来ます。
改めて初爻の動きに注目すると、発動して子(水)に変化。則ち用神に変化するので、末端の医療機関では効果があることが分かっているのです。
しかしそうさせない…という思惑が上爻の父母にあります。
五爻は国家枢要、政府の爻とすれば上爻はその存在を超えた存在であっても、ただし決して表には表れない存在です。
上爻は発動していません、しかし月建の未(土)に比和と旺相な爻ですから隠然たる影響力があります。
仮に上爻の父母をワクチンを製造している「製薬会社」だとします。父母には会社の象意があります。
新型コロナ感染症に効果があるといわれているワクチンを優先的に生産し、世界各国に供給しています。しかし企業である以上ボランティアというわけでは成り立ちませんから、各国に「販売」しています。
しかし、もしここで別の薬に効果がある、またその薬の方が安価である…
ということが判れば、当然世界各国はその薬の導入にシフトを変えるはずです。卦身が付いた五爻をワクチンとすれば、初爻下に伏神する子孫=イベルメクチンは、爻位からいってもはるかに安価なわけです。
ところがそんなものが普及しては困るのがワクチンを供給している企業で、その思惑が発動はしていな之卦上爻に在ります。本来、発動していない之卦の爻に注目しませんが、隠れた「情」を探るには有効です。
上爻の之卦は妻財の卯(木)ですから、まさに「お金」です。
卯(木)を中心に見立てた時、「亥卯未」の木局三合の関係が浮かび上がります。この卦の場合亥(水)=子孫、卯(木)=妻財、未(土)=父母となり、製薬会社にしてみては、本当に効果がある「子孫」の子(水)、イベルメクチンが普及しては売り上げが下がる…という企業的な見地から、現場の医療機関である未(土)に別の薬(ワクチン)=亥(水)を供給したい。なぜならばそれが会社の売り上げ=卯(木)となるから…
そんな思惑がこの卦から透けて見える所です。
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