易の爻辞を思う
五行易の専門書に『断易俗解』という本があります。戦前に活躍された断易家の奥野粂吉という先生が半ば私家本として出版されたのか、全頁が手書きの原稿がそのまま本にされているものです。
寄贈という形を取ったのか、都道府県の主要な図書館には大体あるようで、秘本とか、奇書の類ではないようです。全部で三巻で、五行易(断易)の占いかたの機関的な説明を中心とした専門書ですが、三巻目には近代五行易では用いることの少ない神煞(しんさつ)についての記述詳細があり、手書きで読みにくいものの良書です。
著者は断易家と言うよりも、周易も横断的に扱う易者であり、その占断も周易的な解釈が随分と入っています。
三巻目の一文に「(用神を帯びる)爻辞に妙味あり」の一文があり、出した占断の解釈に用神が帯びる爻位の爻辞を参考にすると良いと述べています。
先日こんな例がありました。
お付き合いをしている男性との今後は?という女性からの相談で、「雷火豐」が「山火賁」に変わる卦を得ました。
上爻の官鬼の戌(土)が用神。ここに卦身がつくのである意味運命的な出会いです。
世爻は五爻申(金)、この五爻を取り囲む様に「寅午戌(火局三合)」が形成されるので、おそらく近い将来にプロポーズされそうだと感じました。
「ご結婚前提のお付き合いですか?」の問いに相談者「結婚できますか?」とやや不安な様子。
世爻は日併しているので,火局三合の午(火)をもっても剋されない強さを持っています。逆にその運気の強さ、おそらく今幸せいっぱいなのでかえって不安になっているのだと判断し,山火賁の四爻の爻辞を持って説明いたしました。
賁如たるもハ(「白」に「番」)如たり。白馬翰(かん)如たり。寇するにあらず婚媾(こんこう)せんとす。
ズバリ「白馬に乗った王子様が迎えに来てくれる」です。
狙ったわけではなく、爻辞にはこんなピンポイントな言葉が散りばめられていますから驚きます。
こちらは、夢占いの断。相談者は「青い音の波が自分の足元を行ったり来たりする」奇妙な夢をご覧になりました。
音波を風に見立て、行ったり来たりを繰り返すので風を重ねる「巽為風」を本卦とし、夢全体の色はピンクで明るい色とのことで之卦は「山火賁」を選択。
どちらかと言うと怖い夢であったとのことでしたので、官鬼の旺衰で霊障などを判断しましたが、世爻は確かに官鬼を帯びる酉月(金)に月破。悪夢を見た様子なのですが、日辰からは生を受けているので心配はありません。
官鬼は三爻に現出ですが静爻でこちらも問題ありません。従って夢は杞憂。
巽為風上爻は
巽(したがって)牀下に在り。其の資斧を喪う
牀は寝床ですから悪夢を見た,怖い怖いとかえって萎縮している様子。このままでは大事なことを忘れたり、生活に支障をきたしてしまいます。
之卦の山火賁の上爻
白く賁(かざ)る
ですから、何も心配はいりません。自分で怖いと,恐れを作り出してしまっているだけです。
この辺りが実に断易俗解にある「爻辞に妙味あり」で、易経の意義深い、奥深さを感じます。
爻辞を書いたのは、周の文王の次子周公旦と言われていますが、おそらく父より聞き受け継いだものあるいは過去の占断の膨大な記録をもって言葉をかけていったのだと思います。
ですから、占った物事,占的に応じて高い確率で相談者が抱える悩みをピンポイントで諭す言葉がかけられている事は、統計的に易経を眺めれば不思議ではないのかもしれません。
26日注意本命星は、四緑木星です。(お出かけの有無に関わらず驚事発生しやすい一日ととなります)
四緑木星…本命星は離宮(火)に泄氣。離宮(火)は日辰の剋を受け暗剣殺、日破が重なる要注意日。想わぬ事故やトラブルに巻き込まれたり、対人関係でストレスをかかえそうです。火傷などの火難に特に注意。
お出かけに適した吉刻は、子丑刻、午刻、酉刻です。
氣學・日盤及び時盤では、子刻と酉刻の南北、午刻の北に凶煞重なります。
同時刻凶煞方位へのお出かけはお控えください。
それでは26日が、皆様にとり最幸の一日となりますように!
本日もご覧いただきありがとうございます
(易照が実現したいこと)
今年の四月には、鑑定のお志事を柱として多くの方々のお悩みの解決のお手伝いができています
お悩みの解決のお手伝いができ、その解決を自分の事のように喜ぶ自分がいます
鑑定と「五行易」のセミナーなどで日々忙しいものの大変充実した日々を送っています
3年以内に「五行易」ないし運命學に関する本を出版し、読んでいただいた人々の開運、幸せになるお手伝いができ、喜びの感想をたくさんいただいています
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