易経の繋辞伝
易経の中に「繋辞伝」と呼ばれる章があります。難解な易経を後学の徒が理解するために、孔子がわかりやすく解説を付したと言われております。
易経はもともと支配者層の「占術書」として成立した背景がある一方で、孔子がこれを「大人(たいじん)」を志す士君子に対するテキスト的な位置づけとして編纂した、現代に伝わる易経成立の背景をうかがい知ることができる、大変格調高い名文です。ただし、易経はのちの孔子の教えの後継者である「儒家」によって、占いの面は排斥されていますから、この「繋辞伝」も、孔子の弟子たちによって孔子礼賛目的で編纂されたのではないか…という疑念もわいてきます。
哲学としての易を否定するものではありませんが、「繋辞伝」で語られる易の原理は、少々堅苦しい。易というものは「陽」は発するに徹し、「陰」は陽から得た物事を受け止め、そこから何かを生み出すに徹する…という各々の行為に徹頭徹尾終始一貫していますので、そこに「かくあるべき」…という善悪や良否の価値観には一顧だにしません。天地の道に参ずる人の道を唱道した孔子にとってはどうにも納得いかなかったのか、あるいは「五十にして以て易(えき)を学べば、大なる過ち無かるべし」の言葉の通り、人生最後の課題として易経の解読、解説にとりくんだのか?その心境は計り知れません。
しかし、老荘思想では「天地は不仁(天地に思いやりなどあるものか?そこに自然=性善を見出すところは、所詮人間の価値観で自然とっては無価値だ)」と一蹴します。一方で儒家は「人間社会をより良く」に重きを置きますのでここは譲れないところなのでしょう。
私は「老荘思想」に親近感を持ちますし、これまでの人生「儒教」に基づく生き方を志して挫折の連続でしたから、易経の繋辞伝の観方、考え方は理解しても今では共感はしません。孔子の「論語」は不磨の大典なのでしょうが、孔子が唱道して3000年という時を経ながら、未だに「古典」として尊崇されているところに、人類の進化発展を見出すことができないからです。
この世界を、環境をより良く、生きやすく…もちろん孔子の唱えた儒教の究極的目標はそこにあるはずですが、孔子が唱道してから3000年、この社会は少しでも孔子の理想に近づいたのか?…と思うと、はなはだ疑問です。
水と油の老子と孔子ですが、一方で易経を通じて「大局的な視点に立ちなさい」という点では一致します。老子は易経を通じ「幸、不幸は自然的な視点から見れば大したことない」とするに対し、孔子は易経から「一年一刻にとらわれることなく10年100年先を見据えよ」…と別の視点からアプローチしてきます。
易の教えは究極的には「中庸」を目指しますので、どちらに偏ることなく自身が心地良いと感じるところに着地点を見出しなさい…ということが現段階の自身の理解です。
易照の方位予報 4月14日予報
方位予報図
予報詳報
北…杜門(木)が坎宮(水)より生を受け旺相です。凶星攝堤が巡り凶方位となります。方位を犯すと、金銭をめぐるトラブルから名誉棄損。信用を損なうトラブルが発生しそう。公私ともにミスを犯しやすく、その隠ぺい工作に時間を費やしそうです。方位地支は「妻財」を帯び日辰から剋を受けるので。諸々散財や出費、損失を伴う凶事が発生するでしょう。カップルでは女性優位です
北東…☂️門は景門(火)ですが暗剣殺に時刻が定位対冲で巡り凶方位となります。方位を犯すと仕事関係で停滞、物事の中断を招くでしょう。計画中のプロジェクトは中止や。路線変更を余儀なくされます。英御意や商売はライバルの横やり、取引相手から値引きを迫られ、不利な取引となりそうです。
東…☂️死門(土)震宮(木)で剋を受けますが、日辰からは比和するので凶は減じません。凶星の招揺も巡り良くない方位です。
方位地支は官鬼を帯び、震宮に死門(土)巡るは、深刻な事故や大きな災害等に巻き込まれる暗示有。明日のこの方位は直接出かけない方がよいでしょう。金運も浪費の傾向有。お出かけ先でつい高額なものが欲しくなり、身の丈を超えた買い物をしそうです
南東…🌂巽宮に回座する驚門(金)は日辰から生を受け旺相です。特に方位地支辰(土)日辰と同じ地支を帯び非常に強く、帯類五類「兄弟」よりこの方面の交友関係、親類縁者に事故あり。あるいはこの方面より凶報がもたらされそうです。旧正門七赤金星巡り、外面を取り繕おうとやっきになり、恋人、友人知人から指摘されて恥をかきそうです
南…🌤開門(金)は宮よりも剋を受けますが、日辰より生を受けまたここに吉星太乙巡るため上々の吉方位となります。何かうを申請したり、助言を求めたりするに吉。一方で方位地支は「父母」を帯び空亡するので、提出書類の不備、約束事の失念などに注意。
南西…☂️休門(水)が日辰と宮より剋を受け効力を失います。ここに五黄殺巡り凶方位となります。方位を犯すと、仕事面で空回りして周囲から浮きそうです。または出来心、慢心、油断で身が入らない。悪友からの甘い誘いに乗ると、失敗しそうです。勤勉、実直を貫きましょう
西…🌤生門(土)に吉星地員巡る吉方位です。門は日辰から比和旺相し方位地支は子孫が日辰より生を受け、交友関係より援助、助言ある吉方位。諸事希望がかない、たのそくすごせるでしょう。この方位での新しいご縁は、ウマが合いお付き合いも長続きしそうです
西北…☂️傷門(木)が宮より剋を受けますが、日破が巡る凶方位です。お出かけするとちょっとしたことが氣になったり、氣に障り熱くなりそうです。方位地支の戌が「兄弟」を帯び日辰からの冲を受けるので、友人との些細なことがきっかけの対立、喧嘩。もう一つの地支の亥が「妻財」を帯び日辰から剋を受けるので、金銭をめぐることが原因となりそうです
注意報・警報
警報…北東、北西
北西は西に方位除けを行うことで回避できます。一方で北東は方位除けが採りにくい方位です。
吉刻の出発が難しい場合は、お出かけ後南への吉方位を取り運氣回復を図りましょう。
注意報…南西
南への方位除けが「南→西」という形で現地入りする形になりどちらも吉方位への方位取りとなるので効果的です。
氣學・本命星日運
14日の注意本命星は、九紫火星です。氣分にムラっ氣がでて周囲と軋轢を生みそうです。短気は損気を心掛けましょう
出発吉刻
出発の吉刻は、辰巳刻、酉刻、亥刻で、巳刻の出発が大吉です。
このうち辰刻は北東、南西、西北の日盤の凶煞に時盤の凶煞重なりかす。
そのほか巳刻、亥刻の西北も凶となります。西北出発の予定がある方はご注意ください。
コメント