ブルース・リーの死因の謎に迫る
香港映画の大スターで、世界中にカンフーブームを巻き起こしたブルース・リー。11月27日は、そのブルース・リーの誕生日であり、再びその死因に注目が集まっています。
32歳という若さでの突然の死は、世界中に衝撃的なニュースとして報じられ、その原因ははっきりとしないため、さまざまな憶測を呼んでいます。
公式見解の死因は「脳浮腫」とされていますが、何が脳浮腫の原因となったのかが特定されず、裏社会の関わり、元恋人の呪い、また息子であるブランドン・リーも映画撮影中に、演出様の銃に実弾が入っていて命を落とすと言う不可解な最後を遂げていますから、この辺り死因をめぐって様々な説、意見が飛び交っています。
専門家らはクリニカル・キドニー・ジャーナル誌に「ブルース・リーは過剰な量の水を腎臓から排せつする能力がないため死亡した」と主張した。 低ナトリウム血症は、体の水分量を調節するために必要な血液中のナトリウムの数値が異常に低い状態を示す。 体内で不均衡が起こると、最終的に脳を含む体の細胞が膨らむようになる。 研究によると、ブルース・リーは低ナトリウム血症につながる可能性があるいくつかの要因を持っていたという。 ブルース・リーはのどの渇きをもよおす大麻を使用したり、酒と処方薬を一緒に摂取したりするなど、腎臓の機能を低下させる行動をして多量の液体を摂取していた。 ブルース・リーの妻リンダは、死ぬ前のブルース・リーの食事がニンジンジュースやリンゴジュースなど液体中心だったと話している。 この研究で「ブルース・リーは体内の恒常性を維持するのに十分な量の水を排せつしなければならなかったが、腎臓の機能不全のために死亡した。水分の過剰摂取が尿の排せつと一致しない場合、低ナトリウム血症、脳浮腫、数時間以内の死亡などにつながる可能性があるが、これはブルース・リーの死亡時と一致する」と結論付けた。
果たしてその死因は…五行易でその謎に迫ってみます。
占的「ブルース・リーの死因は?」
立卦及び卦象
本卦「風天小畜」、之卦「山雷頥」を得ました。本卦は一時停止。当時過密なスケジュールで休養を欲していたブルース・リーの現況を示しているのでしょうか?之卦は山雷頥、養うと言う象意から報道にある通り、過剰な水分摂取が原因であることを暗示しています。
用神は病災の星・官鬼で取ります。
官鬼は三爻に伏神する酉(金)。三爻は寝床という象意があるので,就寝中に意識を失って命を落とした様子です。三爻は青龍を帯びて医薬の象意。ただし用神は伏神の上空亡ですから、直接的な死因は官鬼だけに止まらない。もっと複合的に見る必要がありそうです。
ただし内卦は伏吟で、ここから死因がはっきりとしない様子が現れています。
応爻がブルース・リー。朱雀を帯び大スターであった情報を強めます。
上爻の兄弟は憶測を呼ぶその死因を表す事象でしょう。応爻は卯(木)でブルース・リーである応爻を「木・剋土」で剋する関係です。
帯びる騰蛇は祈祷,呪いあるいは怪異の象意で、ブルース・リーが呪いを受けた、裏社会のヒットマンに暗殺された…という憶測を表します。しかし静爻であるので、この可能性はありません。
応爻を中止に見れば、二爻の寅(木)が忌神となりますから、ここに付帯する玄武は水の象意から、「脳浮腫」という死因が浮上します。
その原因とされるのは常用していた痛み止めと,亡くなる直前に服用したとされる頭痛薬。この情報が五爻に現れています。子孫の巳(火)が発動して父母に変化。子孫には医薬の象意、父母の子は卦身を帯びるので服用の情報です。
子孫の巳(火)は月破であり背中の古傷の痛みを緩和するという薬の情報。発動する子孫の巳(火)が化出の父母の子(水)は卦身を帯び白虎を帯類して、薬の副作用という遠因を想起。この卦身の子(水)は日辰に対し墓運ですから、非常に遠回しですが、薬の服用が腎機能の低下を招き、日常から大量の水分を過剰に摂取いていたにもかかわらず排出できず、これが脳浮腫の原因となったことを示します。
亥卯未(木局三合)の三合の情意を汲み取れば、応爻の未(土)は三合墓で、二爻に伏神する父母の亥(水)、上爻の卯(木)を墓庫に収める形となります。従って、その死因を巡って様々な憶測を呼んでいることが,この関係からも読み解くことができます。
占断
死因は医師の診断通り「脳浮腫」。医師の指摘通り、常用していた、あるいは当日に服用した薬の副作用が引き金となった。
従って、暗殺説や呪い説は都市伝説に過ぎないと断じます。
風天小畜の四爻の爻辞、「有孚。血去惕出」と脳浮腫や出血といった死を予感させる言葉がかけられています。
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