自然の森と人工林
先日森林管理と間伐についてのお話を伺う機会がありました。
戦後、荒廃した国土復興の一環で全国の山林に有用な建材となる「杉」や「ヒノキ」を植林することが奨励されたそうです。この流れは高度経済成長とともに助長され、自然林を伐採し成長の早い針葉樹に植え替える…そういう流れが全国的にあったのだと思います。今でいえば遊休の田畑をつぶして太陽光パネルを敷き詰める…そんな感覚で、自然林(雑木林)を伐採し、杉やヒノキの苗木を植えたのではないでしょうか?
確かに木は成長しましたが、それが使用できるに値する頃には国内の木材需要は頭打ちとなり、海外の安い建材の輸入が増え、林業が全国規模で衰退し廃業に追い込まれた結果、山林は荒れ、全国に杉やヒノキを植えたことにより「花粉症」が全国レベルで猛威を振るっています。
驚いたことに、今度は「温室ガス排出対策」という名分でせっかく植林した山林を含め、「山林を伐採する」ことで排出する二酸化炭素の総量を軽減できる…という、これまたご都合主義の論理がまかりとおり、せっかく成長した人工林も含め全国規模でも切り倒すためだけの伐採が推進されているというのだから、人間の自然に対する業の深さは計り知れません。
江戸時代までの幕府の官僚は大変優秀であったと聴きました。もちろんいまの官僚も、与えられた条件の中で最良の結果を出す…ということにについては世界的にトップレベルなのでしょう。ただし江戸時代の官僚達と決定的に違うのは、それまでは要職に就くことを志した武士階級に必須の「教養」として學ばれてきた「易経」が、おそらく維新後あるいは戦後は、學ぶ人はいても必須ではなくなった…そういう背景が一面としてあるのではないかという想いに至りました。
易経の神髄は他の古典にはない「長期的視野」「物事の俯瞰能力」にありますから、かつて植林を推進した官僚たちには、この先社会が、未来が、国家が、経済がこうなる…という視点が欠けていたのだと思います。
昨日の情報は「過去のこと」…と、ともすれば「時代遅れ」のレッテルを張られるようなこの時代、一日、一時間、一分、一秒に思いを致すよりも、百年、千年に思いを致すような長期的な視点を養うべきだ…と日々易に触れる身としては、「易に學べ!」と、声を大にしてネットの片隅で叫んでいます。
易照の方位予報 4月17日予報
方位予報図
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予報詳報
北…🌂坎宮(水)に傷門(木)が巡り水・生木で門が旺相します。凶門の旺相は言うまでもなく凶で、17日のこの方位は特に金運が低迷する方位です。商売、営業、お買い物などは損失を伴う方位。方位地支も「妻財」を帯び日辰より剋を受けます。この方面で受けたり目にする勧誘や広告、あるいはこの方位からくる勧誘は乗ってはいけません
北東…☔吉門の生門(土)に青龍が巡る吉象の組み合わせも、五黄殺と日破が巡り暗転します。この方は金運が特に悪く、知人友人からの儲け話、誘いは断るが吉。うかうか乗ると損失ばかりか、交友関係も後のち問題となるでしょう。方位地支の寅(木)が「官鬼」を帯びるので、事故や病気といった暗示がありますので、不k日のお出かけは後述する処方箋をご活用ください
東…🌤吉門の休門(水)委吉星の太乙巡り吉方位です。門が震宮(木)を水・生木で生じ、上々の吉方位となります。試験、仕事やスポーツの大会といった、功名を競う目的で使用したり、持病の治療という目的に吉。心身ともにリフレッシュできそうです。金運は衝動買いの暗示有。購入前に今一ど本当に必要かセルフチェックを
南東…⛅吉門の開門(金)が巡ります。巽宮を金・剋木で剋しますが、門は日辰の未(土)から生じられるので吉意が増加します。方位地支辰(土)の「兄弟」が空亡するので、お買い物や営業や商売は値切り、価格交渉可能。良い条件を引き出せそうです。またもう一方の巳(火)は「父母」で、悩みやストレスからの開放。お悩み事はこの方面にヒントや助言を求めてみましょう
南…🌂驚門(金)が凶星の咸池とともに離宮(火)に回座します。門は宮より火・剋金の剋を受けますが、日辰からは生を受け凶意が残ります。方位を犯すと、交友関係や金銭的な悩みを抱え込む暗示有。この悩みは長期化しそうです。そのほか、カップル、夫婦は口喧嘩に注意。遠距離の移動は、乗り物のトラブルがありそうです
南西…☔死門(土)定位で旺相、さらにここに暗剣殺に八白土星が定位対冲で臨み凶方位となります。こちらの方位も不可避なお出かけは後述の処方箋をご覧ください。方位を犯すと仕事面では過失によるトラブル、ことは大きく作用し進行中の案件が中止に追い込まれたり、路線変更を余儀なくされます。思考が単調に名なり、頑固、意固地にならないように。柔軟な思考を心掛けましょう
西…⛅中吉門の景門(火)が巡ります。ただし宮や日辰からの作用は少なく、吉凶半々に近い吉方位となります。方位事象としては、飲食や趣味、娯楽といった内容は吉。想定外のラッキーに恵まれそうですが、人間関係や、技芸上達、学術といった面ではなにかと誘惑や勧誘が多く、外部的要素から集中できなかったり、氣が散って落ち着けない。カップルや夫婦は些細なことで喧嘩になりそうです
西北…🌂杜門(木)が乾宮より剋を受けます。凶星の招揺が巡りあまりよくありません。方位事象としては、金運では無駄遣いに注意。また友人、知人からの誘いには裏、秘密があり、損失を伴いそうです。この方面での誘い、あるいはこの方面からの話は断るが吉
凶方位への処方箋
警報…北東、南西ともに運氣が非常に低迷する警戒方位です。方位除けはともに南東方位がおすすめです。(移動後の現地入りがともに吉方位となります)
北東は吉方位と東に方位除けを行うと、現地入りが北(🌂)、南西は西に方位除けを行うと、現地入りが南(🌂)となりともに凶方位で作用しますのでご注胃ください。
氣學・本命星日運
17日の注意星は、一白水星、二黒土星、四緑木星、五黄土星、八白土星です。
明日より土曜入りし、各星ともに運氣が低迷、起伏激しくなりますので注意してください。
一白水星…本命星は巽宮に巡り宮は「官鬼」を帯びますので、体調不良や事故や怪我に注意です。ぼんやりしがちな方位で、運転などは特に注意
二黒土星…本命星中宮に回座し何事も思い通りにいかずストレスをかかえそうです。
四緑木星…本命星は兌宮に回座し宮は「子孫」を帯びます。一瞬の迷い、判断ミスがトラブルを招きやすい。
五黄土星…本命星は艮宮で「兄弟」を帯び、親類、交友関係で対立、亀裂が生じそう
八白土星…本命星は坤宮(土)回座、宮は「兄弟」を帯び金運悪し。夫婦げんかに注意
出発吉刻
出発に適した吉刻は、寅卯刻。申刻(大吉)、戌亥刻です。
このうち申刻の北東は凶煞が重なる凶方位となりますのでご注意ください。
それでは、17日が皆様にとり最幸に一日となりますように!
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