免状はいつ来るのか?
氣學の鑑定師の免状の申請を昨年9月に行いました。これは、その時に占った占例です。
卦象
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占いは、昨年の11月に立てたものです。氣學の師匠を通して申請したのですが、通常であれば1か月もかからないものが、一月以上経過しても到着しません。事務局も連絡が付かないという異常事態です。
免状で文書ですから「父母」が用神です。世爻である初爻下に伏神しています。伏神すると言うことは何か問題がありそうです。原神の官鬼亥(水)も三爻妻財下に伏神しています。用神、原神ともに伏神するので非常に弱いのですが、原神である亥(水)は日辰と同じ地支で併起、飛神である三爻の申(金)は空亡であるため、原神はかろうじて機能します。用神は世爻化に伏神するので、時間はかかるが間違いなく届く…という占断ですが、いつ届くかが問題です。
応期を考える
「五行易」の特徴として、物事の帰結、事象の発生時期を推し量る「応期」というものがあります。これがなかなかに難物でして、セオリー通りにはなかなか働きません。
今回出した卦より応期を測りますと、用神の卯(木)の値を取ると「卯月」または「卯日」という一つの値が見えます。もう一つ二爻に卦身が付きますので「午月(では遅すぎる)」のでこちらは「午日」または発動している爻ですから合される「未日」という応期が考えられます。ただ、卦中の忌神を帯びる三爻の申(金)、四爻酉(金)がともに空亡にも関わらず発動します。特に上卦の四爻酉(金)は申(金)に変化の退神にに化し、五爻は未(土)から戌(土)に変化の進神で「準伏吟」という現象です。空亡に準伏吟ですから、ここに神機が現れていると見ます。四爻は発動していますから冲を受けて伏吟を脱し、また合を受けて応じます。…と言うことで3月(卯月)と4月(辰月)というところに一つの応期が見えてきます。
結果
三月(卯月)に入り、ようやく事務局と連絡が取れました。主宰の代表が入院してしまい、手続きが取れなかった旨連絡がありました。
ところが免状の元号が「平成」のままであり「令和」に変えたものを印刷所に発注したものの、コロナ禍の影響で印刷所も稼働率が下がっており、印刷まで時間がかかると後日再度連絡がありました。4月に入り、ようやく「刷り上がった」との連絡が「酉日」に事務局より入りました。
ここで応期を振り返ると、卯月の第一報は上卦の伏吟を脱す卯月の冲。酉(金)は動爻で合を受ける辰に応じ辰月に連絡が入る。刷り上がったとの連絡は「酉日」で空亡の酉(金)が実を迎え、到着は子日でした。子日は世爻辰(土)と三爻の申(金)が発動しており、申子辰(水局三合)の子の値を待ったからです。
上卦準伏吟し官鬼の伏神から主催の先生が入院されたのではないか?…と予想はしていましたし、卦象より長引くとは思っていましたが、正直ここまでこじれるとは思いませんでした。免状の印刷トラブルはなかなかのひっかけというか意地悪な応期の示し方で、記憶と記録を合わせ残しておきます。
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