桜田虎門「五行易指南」現代語訳 102

「巽為風」

○およそのことは通達するときであるが、支障事が多く十分な成果が得られない時である。
○長期的な断では物事が繰り返す時である
○物事ははっきりと定まらず、優柔不断、決断を下すことができない時である
○勧誘や誘いは慎重に考えて決断を下すこと。安易な決断は大きな損害や困難を被ることがある
○噂話、風聞が立つが事実ではない
○遠方から色々な情報が耳に入ってくる時、宣伝が多い時
○物事が散らかる時
○病氣に注意せよ
○何事も和順、従順な態度で臨むとよい時
○天候は晴れ
○人物。騒々しい人、風聞が後を絶たない人。心が定まらず落ち着かない人。渡世人
○婚姻は自家に不利
○出産。普通
○住居。不安定、定まらない
○士官就職。転職、離職を繰り返す。凶
○旅行は普通。
○求財。まずまずの結果。商売は巨利を得ることがある
○待ち人。来る。或いは道に迷ったり、約束の日時を誤ってくることがある。或いは来ないと連絡がある
○病氣。長引く。容態が急変することがある
○探し物。見つかりにくい。誰かが持ち去ってしっ待っているか、物の奥底に隠れてしまっている
○探し人。遠くに行ってしまっているか、潜入していて見つかりにくい
○訴訟。普通。訴訟に至らず和解する
新井白蛾先生注釈
誰かに従う時。或いは人んお意見に従うとよい時である。何か遠方から便りがきたり、あるいは故郷を離れ遠方に出かけるようなことがある時。住居住所が定まらず諸国を渡り映り漂流することがある。願い事は希望の半分ぐらい叶う時。困難や問題が甥と機であるが、外侮から援助、救いが得られる時である。隠れる、潜むという意味がある。この卦は、物事は覆利が良いが達せられなかったり、何かをとどめようとしてもそれをとどめられないという意味がある。凡その事は名ばかりで実体がない時である。物事は繰り返し、色々と障害が多い時である。嘘や偽りが多いとき。破財の兆しがある。婚姻は初めは良いが終わりが良くない。転居移転は問題ないが隣人との争いがある。求財は時間がかかるが得られる時。高望みしない事。探し物は多くは見つからない。女性に尋ねるとよい


コメント