桜田虎門「五行易指南」現代語訳 117

○身命 産育
子宝に恵まれるか?ということを占う場合は、子孫を帯びる五行が月日暦からどのようン作用を受けているかから推断する。(※易照注・子の多寡は現出する子孫爻の数から推断すべきであろう)

子孫が日辰や月建に対し月併、日併ならば、もし忌神となる父母が発動していたとしてもその子どもの生育に問題はない
子孫が太歳を帯びる時は、その子どもは大志を抱く。もしこの時卦中の官鬼爻が月日暦からの剋傷が無ければ大いに成長とともに能力を発揮するだろう
子孫が旺相し傷が無ければ、その子の成長は健康で順調に生育する。一方で休囚して月日暦の剋傷がある場合は、虚弱体質で健康面での変動が多い
子孫が旺相で神煞の天禄、駅馬、貴人(※) が臨むときは、その子はその秘めた才能や能力を年とともに発揮するだろう.(※易照注・福生貴人・陽貴人・陰貴人)
子孫が旺相するときはよく母乳を飲み育つ。一方で休囚したり空亡する時はその子は母乳を欲しがらず成長は遅い。もしこの衰弱の子孫を得た時、父母が発動する時、あるいは発動しなくとも、この衰弱の子孫が父母と冲の関係となる場合は、その子は育ちにくい。
子孫爻が神煞の天禄、駅馬、貴人が臨むときは、その子は成長し、日を追うごとに才能や能力を発揮するだろう
子孫が休囚して回頭の剋となったり、官鬼に化す場合はその子は幼くして亡くなるの凶象である
子孫が墓運であったり。官鬼に化したり、墓に化す官鬼である場合は、その子夭折の凶象である
子孫が日辰に墓絶したり、父母爻からの剋を受ける時は、その子には災難多い
子孫が日辰に胎運で官鬼爻の下に伏神したり(※)、あるいは胎運の子孫が官鬼に化す、あるいは官鬼爻から冲を受ける場合は、生まれた直後は呼吸なく死産と思われるが、息を吹き返すことがある。(※易照補・原文は“子孫の胎爻官鬼につき”)
占って本卦本宮が乾宮(金)の子孫で青龍を帯びたり、神煞の吉神が臨む時は、その子は幼いころから才気煥発、鋭敏な子どもである。
占って本卦本宮が震宮(木)の子孫で、この時官鬼あるいは忌神から刑や剋を受ける時は、その子は足に障害がある
子どものことを占った時、八純の卦を得るような時はその子どもは性格は頑固で荒々しく、知能は劣っている子どもである。一方で六合卦を得るような時は聡明で利発な子どもである。
子孫爻が陽の八卦(※乾、震、坎、艮)にあって陽爻(—)を帯びる時は、聡明で利発な
子どもとし、一方で陰の八卦(※坤、巽、離、兌)にあって陰爻(- -)を帯びる時は愚昧な子どもである。
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