桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑯
占事の兄弟爻の解釈
桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑰
巻2 旺相休囚(※1)
およそ、卦爻共に四時より旺相休囚というものがある(※2)。
旺相とは盛んにして強く、休囚は衰えて弱い。
例えば、季節(本文は「時令」と表現する)が春ならば、「木」の五行が最も勢いが盛んである季節であるから、震宮(木)や巽宮(木)の得卦、あるいは卦中の寅や卯の爻は「旺」である。季節が春で、離宮(火)の卦を得たり、卦中の巳や午の爻は、季節より木・生火の生を受けるのでこれを「相」という。
乾宮(金)や兌宮(金)の卦や、卦中の申や酉の爻は季節に反して働きが最も不活発となるので、これを「囚」とする。坎宮(水)の卦や、卦中の亥や子の爻は水・生木と逆に季節の帯びる五行を水・生木とこれを生じすでに休息の時期に当たるので、これを「休」という。
艮宮(土)や坤宮(土)の卦や、卦中の丑、辰、未、戌の爻は木・剋土と剋を受けるので季節の春に剋される関係からこれを「死」という
(※1)正しくは「旺・相・休・囚・死」の五つに分類。五行の相生相克の関係を四時(四季)に当てはめその生剋の作用を見ます。 (※2)この章は主に月建の働きとしてみます。古典においては月建と日辰の作用は4:6とほぼ拮抗していましたので、季節の影響を重視しました。しかし、近代五行易においては占事が古典の時代に比べ喫緊、緊急を要す辞令も多い事と、暦の作用も月建よりも日辰の作用が重いと捉え、季節の旺相休囚死を断じますが、近代五行易においては「旺相」か「休囚(死も含めて休囚に分類)」と二通りの作用に簡略化します。また、得卦の宮に対する月建や日辰の作用は考慮しません。暦の作用はあくまでも、卦中の爻のみに採用考慮します
桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑱
空亡についての解説
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