桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑲
月破についての解説。
桜田虎門「五行易指南」現代語訳⑳
巻2 太歳及び歳破
太歳は、年の12支を言う。前年の冬11月中旬より、その年の冬の11月中旬までの12か月である。(※1)
その年の11月中旬以降は次の年の12支を用いる。冬至の一陽来復の時を以て新年の始めとする。
およそ太歳は、帝旺の象とするために、大変重要であるが、通常の占いでは深くこだわる必要はない。というのも、その位が甚だ貴いので、その占事に関することは月日に託し自らは関与しないためである。
ただし一生涯の身命にわたる占や、寿命などを占う際にはこれを必ず用いる。
およそ太歳に忌神がついて発動して世爻や卦身、または用神を剋す時は災厄に見舞われるとする。従って太歳は安静の静爻であることが吉とされる。
太歳が原神となって世爻や卦身、用神を生合する時は吉事ありとする。この場合は発動することが望ましい。(※2)
発動する太歳爻を月建や日辰、動爻が冲する時は、これを「上を犯す」名付けて内外公私ともに慎むべきである。
占って太歳が用神に臨むときは、何事においても朝廷や国家中枢に関わりのあることが発生すると断じる。
(※1)冬至を以て新年とする説と、2月の立春を以て新年とする説があり、鼓缶子は前者説を採る。現在では2月新年説をとることが一般的。但し、冬至の日の早朝に立てる「冬至占」は、明年の運氣をはかるに大変重要視される。なお、本文11月中旬とあるのは旧暦の為。 (※2)「黄金策総断千金賦通解」では太歳は卦中に現れないのも良くないが、現れた場合は旺相爻で静爻が望ましいと解釈する。
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