勧誘の可否

「勧誘」に乗ってもよいか？

　ご相談者様にSNSを通じてお昼ごろに金銭にかかわる勧誘があったそうです。ご相談者、ご自身で卦をお立てになり「沢風大過」を得ました。この解釈についてのお問合せです。

　お寄せいただいた情報が「沢風大過」のみでしたので、本卦のみの不変爻で判断します。

金銭にかかわる勧誘ですから用神は「妻財」です。「妻財」は初爻に現れています。丑(土)で、辰(土)月、未(土)月に比して強いです。更に日辰から冲を受けて暗動しています。

用神と相談者様の関係を見ると、世爻が亥(水)で「妻財」により土・剋水の剋を受ける…これは求財占では吉象ですが、「妻財」が応爻を帯びてしまうのは良くありません。

　これは相手に財が行ってしまう、相手が利益の大半を持っていってしまう形です。

世爻は父母を帯び、子孫の午(火)が伏神します。世爻下に子孫が伏神するのは「よい話かも？」というご相談者様の期待の表れで、世爻が父母帯びるのは、SNSで勧誘を受けたという状態を表しているので、ご自身で出された卦、験ありと判断します。

　世爻の周り、三爻、五爻が官鬼を帯び空亡します。この場合お仕事、あるいは「権利」ととると、空亡で「実体のない」という情報だと思われます。また、話を持ち掛けた側、応爻は本日「玄武」を帯び、どうにもキナ臭いです。

　用神は暗動してますので、多少のおこぼれ的な利はありそうですが、費用対効果を考えると「？」です。また、世爻が原神を伏蔵しつつ仇神を帯びるのは「半信半疑」なご心理状態と思われますので、お断りできる環境であれば見送った方が良いですよ…とお伝えしました。

　もう少し深読みすると、世爻と同じ亥(水)が二爻にあり兄弟の寅(木)が伏神していますので、損失を出して悩みを抱える形でもあります。