諏訪の御柱祭は開催されるのか?

五行易占例
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諏訪の御柱祭は開催されるのか?

7年に一度の奇祭、諏訪の御柱祭、今年がその7難に一度の節目の年で、その開催の有無が懸念されるところです。

観光は「遠慮を」 長野・諏訪大社の御柱祭 ガイドラインを公表:朝日新聞デジタル

講座の受講生の演習で、「御柱祭開催の有無」についてを断じてみました。

受講生Aの得卦

本卦「山天大畜」之卦「天火同人」

周易的に見て、本卦山天大畜は上卦に「艮」があり「止」という意味があります。下卦の乾はこれまで例年通りの開催を目指して地元住民たち、大社の氏子たちが準備を進めてきた様子です。

上卦の艮は之を留める、あるいは変革という意味も込められていますから、例年通りの開催は難しいのかもしれません。

之卦に注目しますと、下卦は「離」で華やか、明るいというお祭りの神事。上卦の乾はこれまで通り開催という見立てが出来そうです。

天火同人は和合一致、小さなわだかまりは捨てて大事を成すために人々が一致協力する卦でありますから、何とか開催を…という氏子たちの切なる願いを感じさせられます。

「五行易」での解読

「五行易」で見ていきます。

用神はお祭りですから喜神の子孫を採用いたします。

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三爻の兄弟の下に伏神して空亡です。

二爻の官鬼はコロナの蔓延です。発動して兄弟に化しているので、感染者が増加している様子です。この爻に青龍が付き、父母が伏神するので、医療体制のひっ迫という情報です。

吉凶を断じるのであれば非常に難しい卦です。

というのは用神は伏神して空亡ですから全く力がありません。

対する二忌神も伏神するために用神を剋す要素はありません。但し伏神の忌神は日辰を帯び、伏神ではありますが、併起されます。すぐ上の仇神が発動し伏神する用神を剋そうとする動きは太過となります。

別の見立てを見れば、四爻の原神は発動して回頭の生となっています。四爻と三爻は爻冲する関係にあり、回頭の生で強められた四爻が強く三爻を冲するので、伏神の申(金)が提抜されやすくなります。

こう考えると、微妙ながら開催という芽が出てきます。

受講生Bの得卦

本卦「沢雷随」之卦「火水未済」

周易的に見て、本卦の沢雷随は下卦に震があり騒動、活発という象意からコロナの蔓延という事態が現況として表れています。一方で上卦は兌で口を表すので、開催の是非をめぐって議論が交わされている様子。

之卦の火水未済は未完成を表す卦、下卦は坎で険阻艱難ですからコロナの万円が収まらない。但し上卦には離があるので、開催という目が残されている感じです。

但しこの卦を本卦、之卦を縦で見るのではなく本卦と之卦の上卦同士、あるいは下卦同士で卦象を組み立ててみると(本卦を下卦歳之卦を上卦とします)、下卦同士では「雷水解」、上卦同士では「沢火革」という卦象ができます。

雷水解は解放、解散を意味し、沢火革は革命、変革ですから、何とかして閉塞状況下にある時であるからこそ、病魔退散の願いも込めて開催したいという願いを感じる所です。

「五行易」での解読

五行易で読み解いてゆきましょう。

用神は同じく子孫です。

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四爻下に伏神する子孫午(火)とやはり伏神してしまいました。

この卦も傍爻の五爻の官鬼は発動しています。コロナの蔓延を表します。

忌神は初爻、四爻に現れています。四爻は月建から剋を受け、日辰から休囚で力はありません。

初爻は月建から合を受けていますが動爻で日辰から冲を受けるので冲散です。

さらに用神は伏神ですが日辰と同じ地支で併起。表に現れます。

ここで二爻の原神の寅(木)が無氣発動ですが、弱いながらも用神を生じます。

この卦においても、中止には至らず開催の方向性を模索して言う感じがあります

二つの卦、周易的な解釈、「五行易」的な解釈を合わせるとかろうじて開催できそうです。

結果

感染症対策の観点から、御柱祭の見どころの一つである「木落し」は、氏子衆の密集が避けられないので、行わず車両で運搬するなど、全体的に縮小して開催することが決定されたようです。

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