発見された「達磨図」は伊達政宗公真筆のものか?
宮城県仙台市で発見された「達磨図」が、戦国武将の伊達政宗公直筆の書画ではないか?と注目を集めています。
昭和3年に開催された展覧会以降、その所在が分からなくなっていたものが、仙台市内に住む収集家の所蔵の中から発見されたということで、絵柄や箱書きから本物ではないか?専門家から注目されています。
果たしてこの書画の真贋を断じます。
立卦及び卦象
本卦「雷風恒」、之卦に「天雷无妄」です。
用神は「書画」で父母を用神に取ります。
二爻の亥(水)です。月破、日剋と弱含みですが、これは真贋というよりも状態が古い…という事象でしょう。
内卦は卦の合住、外卦が伏吟と特異な卦です。
内卦の卦の合住は、長らく所在が分からなかった様子です。
初爻の妻財の丑(土)が冲散で、展覧会出品後、その所在が不明でした。用神は巳月からの月破。月建は子孫を帯びるので、芸術的遺産というよりも、骨董という個人の趣味の領域で人手に渡り保管されていた様子を表します。
応爻妻財の戌(土)が今回鑑定を依頼した持ち主。
原神が共に発動しますが空亡の発動です。官鬼両現でこれを複数の方面から真贋鑑定していますがはっきりとした決め手が判らず、「おそらく本物」という暫定的な鑑定となっています。
用神の下に兄弟の寅(木)は伏神します。寅は日辰の未に対し墓運であり、この爻が卦身を帯びます。用神の亥と寅は爻合します。
二爻は青龍を帯び、伝承で伝わる政宗公のイメージに合致しますし、卦身を帯び墓運という兄弟の寅は故人である政宗公を指すと思われます。
卦中唯一静爻である四爻の子孫の午(火)に注目します。子孫はこの場合骨董と見ます。なぜなら勾陳が付帯するからです。勾陳には古いという象意があります。
この四爻は日辰から合され合起です。日辰は妻財を帯びるので骨董には大きな価値があります。
占断
本物。ただし外卦伏吟で真贋をめぐっては決め手を欠いて、「間違いなく本物」という決定的な確証は得られないと断じます。
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